|
||||||||||||
| 1 2 3 4 次のページ | ||||||||||||
| 最低限知っておくべきネットワークサービスの構築手順 | ||||||||||||
|
Red Hat Enterprise Linuxでユーザの追加やシステムの起動/停止が行えても、肝心のネットワークサービスを提供するサーバを構築できなければRed Hat Enterprise Linuxをインストールした意味があまりありません。今回は代表的なネットワークサービスを構築する最低限の手順を紹介します。
表1:Red Hat Enterprise Linuxにある代表的なネットワークサービス 今回解説する手順は、これだけ知っておけばサービスの開始はできるというレベルのもので、サーバ管理入門者が最低限知っておくべき内容です。実際にはファイアウォールやアクセス権限、暗号化などの細かい設定が追加で必要になりますが、今回はまず基本的なネットワークサービスを起動し、クライアントにサービスを提供できるようになるまでを紹介します。 |
||||||||||||
| Apacheの構築 | ||||||||||||
|
Red Hat Enterprise Linuxに含まれるApacheは、すでに基本的な設定項目が設定済みの状態になっており、サービスを起動するだけで利用できるようになっています。ここではApacheを起動させWebサーバを構築する最低限の手順を述べます。 |
||||||||||||
| 最低限必要なApacheの設定 | ||||||||||||
|
まずApacheサービスの状態をserviceコマンドで確認します。
# service httpd status
Red Hat Enterprise Linux 5を起動した直後は「httpdは停止しています」というメッセージが出ます。これはデフォルトでhttpdサービスが起動するように設定されていないことを意味します。まずhttpdサービスが起動していないことを確認し、次にApacheの設定ファイルであるhttpd.confファイルを編集します。このとき、「DocumentRoot」という文字列が含まれているかを確認します。
# grep "DocumentRoot" /etc/httpd/conf/httpd.conf
Red Hat Enterprise LinuxのデフォルトではDocumentRootに「/var/www/html」が設定されており、付属しているhttpd.confファイルでWebサーバを起動することが可能となっています。したがってDocumentRootに設定されたデフォルトのディレクトリ「/var/www/html」ディレクトリ以下にWeb公開用コンテンツを配置するだけで、クライアントからWebブラウザ経由でWebコンテンツにアクセスすることが可能です。 今回はまず「/var/www/html」ディレクトリ以下にファイルがあるかどうかをlsコマンドで確認しています。
# ls -a /var/www/html
デフォルトではファイルやディレクトリも存在しないため、空であることがわかります。では、クライアントに提供するWebコンテンツを配置してみましょう。WebコンテンツはHTML形式のドキュメントでもよいですし、単なるテキストファイルでもかまいません。ここでは、echoコマンドでテキストファイルtest.htmlを生成しています。
# echo "Hello Red Hat Enterprise Linux 5 x8664" > /var/www/html/test.html
これでクライアントに提供するWebコンテンツの配置が終わりましたので、サービスを開始します。httpdサービスはサーバを再起動しても有効にしておく必要がありますので、chkconfigコマンドでhttpdサービスを有効にしておきます。
# chkconfig httpd on
サービスが再起動しても有効になるか「chkconfigコマンド」で確認しておきます。
# chkconfig --list httpd
次にサーバを利用するランレベルで、httpdがonになっているかを確認します。確認が終わればサービスを起動します。
# service httpd start
httpdサービスが起動しているか「service」コマンドで確認します。
# service httpd status
httpdが稼動している場合はhttpdプロセスのIDが表示されます。また「psコマンド」によりhttpdプロセスがあるかも確認しておくほうがよいでしょう。
# ps -ef |grep httpd
|
||||||||||||
|
1 2 3 4 次のページ |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||


