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オープンソースの適用可能性を示す |
第10回:PostgreSQL vs MySQL2つのDBMSを検証する(後編)
著者:イーシステム 芝 国雄 2006/5/30
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互助と情報共有でコミュニティの相乗効果を創出
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OSSコミュニティへのメーリングリストの投稿では、どんな点に留意したらよいだろうか。ここでは一般的なことを列挙するので、メーリングリストのローカルルールがある場合はそちらを優先してほしい。
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投稿する前に必ず自分で調査する
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マニュアルはもちろん、メーリングリストの過去の投稿、インターネット上のFAQなどを調べてから投稿する必要がある。海外の例だが、簡単な質問に対する返信で「マニュアルを読め!」と一言だけ書かれていたのを見たことがある。
日本ではこうした返信はされないだろうが、メーリングリストは、コールセンターやヘルプデスクとは違うことを忘れてはならない。
また、何かのエラーが発生してエラーメッセージが表示されていたら、たとえ英文であってもその内容を熟読してみよう。解決方法が書いてある場合もあるからだ。
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メールの内容を推測できるような件名にする
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「教えてください」は使わない方が良い。たとえば、「MySQL5.0のインストール時に○○エラーが発生します」といった、より具体的な内容の記述が必要だ。
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HTMLメールを使わない
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HTMLメールが正しく表示できない、メールソフトを使っているユーザも存在する。テキストメールを使う方が無難だ。
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問題の発生している環境を詳しく記述
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製品名はもちろん、そのバージョンを「5.0.17」など少数点以下まで詳しく記すことが重要だ。
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質問内容を簡潔に書く
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環境の説明や再現手順などは詳細に記されていても、肝心な質問が不明確なために、何か聞きたいのかわからない場合がある。それでは、適切な回答は得られないからだ。
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その他
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メールの場合、相手の表情も見えないし、声のトーンもわからない。文章の意図することが何通りにも解釈できる場合があるので、できるだけわかりやすく表現しなければならない。
また、読む側の気持ちを考えて投稿することも必要だ。メーリングリストに投稿するユーザの中には、トラブルを抱えて困っているユーザが多く存在する。そのユーザの質問に対して、別のユーザが解決策を提示して支援しているわけだ。サポートしてもらったユーザは「ありがとう」とお礼の気持ちを伝えれば、また誰か困っていたら助言しようと思うかもしれない。また、助言されたユーザは、感謝の気持ちから、今度は自分が支援してあげようと気持ちになるかも知れない。
このように、互いに助け合い、情報共有できれば、プラスの相乗効果が生まれ、メーリングリストに参加しているユーザのスキルアップにつながるのではないだろうか。
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最後に
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PostgreSQLもMySQLもDBとしての機能は完成の域に達しつつあり、商用のDBと比較しても遜色はない。今後は、さらに処理速度の向上がはかられ、さらに安定性を増すだろう。そして、インストールから設定・管理・運用をより簡単にするための機能やツール類が整備されていくだろう。
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著者プロフィール
イーシステム株式会社 芝 国雄
グプタ事業部 部長
95年、日本グプタ(現イーシステム)入社。米グプタ社製品の統合開発ツールの「Team Developer」、RDBMSの「SQLBase」といった製品の日本語化をはじめ技術支援や販売、マーケティング業務に従事。主に、ユーザ企業のシステム開発の現場で、システムの設計に関わる事前調査や助言などの上流工程から、プログラミング時のトラブルシューティングまで、幅広く支援していた。2000年4月、携帯電話を活用したワイヤレスソリューション事業の立ち上げに従事。2001年、グプタ事業に専念し、現在に至る。
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