第2回:押さえておくべき基本設定 (3/4)

最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC

第2回:押さえておくべき基本設定
著者:日立システムアンドサービス  熊川 哲也   2006/7/4
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リソースの設定について

   本連載で利用するリソースの設定は次の通りです。ここでいうリソースとはプロセスを生成できる数、操作できるファイル総数などです。
/etc/security/limit.conf ファイルの内容
* soft nofile 1024
* hard nofile 65536
* soft nproc 2047
* hard nproc 16384


OSユーザ、グループの追加について

   本連載で利用するOSユーザ、グループの追加は次の通りです。

グループ名 グループID
oinstall 1000
dba 1001

表12:OSグループの設定

ユーザ名 第1グループ 第2グループ ユーザホームディレクトリ シェル
oracle oinstall dba /home/oracle /bin/bash

表13:OSユーザの設定


Oracleインストールのディレクトリの作成について

   OCWおよびOracleソフトウェアのインストールのディレクトリはORACLE_BASE下となりますので基となるORACLE_BASEディレクトリを作成します。本連載では「ORACLE_BASE=/app/oracle」となります。


ユーザ環境変数の設定について

   本連載で利用するoracleユーザの環境変数は次の通りです。なお、コメント(#)はOCWインストール時には不要のためこの時点ではコメントのままにしておきます。

ユーザ環境変数の設定
ORACLE_BASE=/app/oracle
#ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/10.2.0/db_1
#ORA_CRS_HOME=$ORACLE_BASE/product/10.2.0/crs
#ORA_NLS10=$ORACLE_HOME/nls/data
#ORACLE_SID=serac1
#ORACLE_SID=serac2
NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC

LANG   ja_JP.eucJP
PATH   $ORACLE_HOME/bin:$PATH
#LD_LIBRARY_PATH $ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH

ulimit -u 16384 -n 65536

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日立システムアンドサービス 熊川 哲也
著者プロフィール
日立システムアンドサービス  オープンソリューション本部
カスタマサポートセンタ   熊川 哲也

Oracle Ver 6 の頃からOracle製品に携わり、Oracle製品のサポートおよびビジネスパートナーへの技術支援などの業務に従事している。プロフェッショナルとして、お客様やビジネスパートナーの期待に応えるサービスを提供できるよう常日頃から心がけている。


INDEX
第2回:押さえておくべき基本設定
  はじめに
  サーバのソフトウェア設定について
リソースの設定について
  リモートシェルの設定について
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
第1回 Linux上で利用するOracle RACのメリット
第2回 押さえておくべき基本設定
第3回 Oracle Clusterwareのインストール
第4回 Oracle Clusterwareインストール後の設定と確認
第5回 Oracleソフトウェアのインストールと設定
第6回 サーバダウン時のOracle RACの可用性
第7回 Oracle RACのパフォーマンスチューニング
第8回 Oracle RACコンポーネントの管理
第9回 Oracle RACのノード追加手順
第10回 Oracle RACの拡張機能と更なる進化

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