第4回：データの読み込みとデバック (3/3)

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JPSpanを使ってAJAXをしよう！

第４回：データの読み込みとデバック
著者：Joshua Eichorn 2005/11/29

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スクロールテーブルの最後に

これでスクロールテーブルの実装が終わり、次の機能が実装されました。このテーブルは、データソースを変えるだけで、列を簡単に変更できます。

スクロールバーをクリックするとスクロールする
データを事前に読み込む
データを必要に応じて読み込む

表：スクロールテーブルの実装による機能

しかし、改良の余地も残されています。まず、onScrollアクションにタイマー機能があると便利です。これについては、ユーザがスクロールバーをクリックし、ボタンを押し続けるだけで、自動的にスクロールする機能を実装できます。

これを一歩推し進めて、一定時間が経過すると、スクロール速度を高速化させることもできるでしょう。また、getDataSync()関数が呼び出されたときに、サーバと接続中であることを表せるのもよいでしょう。読者が好みのものに改造していくことを期待しています。

デバッグ方法

AJAXで遊んでいると、デバッグをどうするかで悩むことになります。PHPコードを作るだけでなく、JavaScriptと、PHPとJavaScriptを結ぶAJAX接続も考慮する必要がありますが、これは不可能なわけではありません。

まず、それぞれのパーツを別々にわけます。また、JavaScriptの場合は、デバッグ用関数を作ることができます。例えば、PHPでいうところのprint_r()関数と同等の動きをする、以下のような関数を定義するとよいでしょう。


		function print_r(input) {

		var ret;

		     for(var i in input) {

		          ret += “[“+i+”] = “+input[i]+”n”;

		     }

		     alert(ret);

		}

また、JPSpanにはログ機能が含まれています。デフォルトでは、PHPのエラーをJavaScriptのアラート文として出力します。また、JavaScriptのエラーがアラートにより表示されることもあります。これは、JPSpan自体もアラートを出すしくみになっているからです。

AJAXの開発をする場合は、Firefoxで動作確認し、次にIEでテストすることをお薦めします。なぜならば、Firefoxに内蔵されている開発ツールは、IEのものよりもずっと使いやすいからです。しかも、数多くの素晴らしいエクステンションを使うことができます。

AJAXをあなたのサイトに

   AJAXを使うと、あなたのサイトにこれまでになかった能力がもたらされます。しかし、操作性の向上を目標にしないとよい結果が得られないでしょう。あくまで最終目的は新しい技術を実装することではなく、Webアプリケーションを使いやすくするためです。

   使いやすさという点について、私は好んで数値化しています。ユーザの登録に2分、6ページ分かかっていたものが、AJAXを導入することで30秒、1ページ分の読み込みになりました。このように数値化すると、AJAXを使った方がよい結果になることがわかります。もしAJAXを使ってユーザが使いにくくなるようであれば、新しい技術を探すべきだと思います。

   AJAXにより多くの機能がもたらされますが、賢く使った時にだけ価値があるのです。

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著者プロフィール
Joshua Eichorn
Joshua Eichornは、PHPを使ったWebサイトを7年間制作してきました。彼は、非常に有名なPHPのドキュメーションツールであるphpDocumentorの制作者です。また彼は、アリゾナ州立大学のScience in Computer InformationSystems学部の学士号をとっています。
彼はUversa社のシニア設計者として、AJAXをUversa社のアプリケーションに追加する作業を行っています。現在、アリゾナ州フェニックスに住んでいます。