TOP
>
設計・移行・活用
> グループ指定・ページ指定の範囲
Big Brotherによるネットワーク監視
第3回:監視サーバ側での詳細設定
著者:
イー・モバイル 矢萩 茂樹
2005/10/26
前のページ
1
2
3
4
次のページ
グループ指定・ページ指定の範囲
group指定の有効範囲は、指定タグの次の行から次に現れるgroup指定・page指定タグまでとなります。page指定タグで設定した子画面の中にもgroup指定は可能であり、page指定後のgroup指定は子画面でのグループとして扱われます。
page指定の階層はpage/subpageの2段階となっており、page指定後にsubpage指定がされていれば孫画面指定と認識し、page指定が新たにされた場合には別のページとして認識されます。これらの関係を図3に示します。
図3:bb-hostsの設定とページ構成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
ネットワーク監視のためのbb-hosts設定
これらのグループ指定・サブページ指定をbb-hosts設定を行うにあたっては、監視項目の整理と監視対象のグルーピングについての検討が必要となります。
監視対象のグルーピングする際の原則は「同じネットワークセグメントに属しているものをひとつにまとめる」ということになります。
同じ機能のノードごとに分類するという方法もありますが、ネットワークを監視するという観点においてはIP通信上の問題把握が重要であり、大規模な障害となった場合にはネットワークのトポロジーに準じた形で分類されていたほうがより早く共通障害ポイントを絞り込みやすくなります。
ここで図4のようなxy.jpドメインという中規模ネットワークを例にして具体的な設定を見てみましょう。
図4:xy社ネットワークのグルーピング
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
このネットワークはIPセグメント的に分類すると表1のように6つのセグメント分類されます。
本社:INTRAセグメント所属ノード
本社:DMZセグメント所属ノード
本社:INTERNET所属ノード
本社〜支社間:VPNセグメント所属ノード
支社1:支社1セグメント所属ノード
支社2:支社2セグメント所属ノード
表1:セグメント分類
各セグメントはそれぞれを1つのグループ化してしまうのが基本になります。
ここで支社のセグメントについては管理自体を支社にまかせてしまうこともあるので、子画面に分割してしまうことで必要な情報のみを支社の管理者に提供できるようになります。
また、支社ノードと本社〜支社間のVPNセグメントですがトポロジー的には1つのリーフとなっており関連が大きくなります。この部分はやはり支社サブページにまとめてしまうのがわかりやすくなります。
この整理を踏まえて、各ノード・サーバが持つ機能を表2のように整理してみます。
表2:各ノード・サーバが持つ機能
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)
前のページ
1
2
3
4
次のページ
著者プロフィール
イー・モバイル株式会社 矢萩 茂樹
2000年、個人で使えるメガレベルのサービスの可能性を目のあたりにしてADSL事業の立ち上げに参加。ADSLによるブロードバンドIPネットワークの設計・企画に従事。その関連業務で気軽に使えるネットワーク監視手法が必要となり、派生的結果としてオープンソースベースのツールをInternetWeekなどで紹介するに至る。現在、空気媒体のブロードバンド実現に向けて奮闘中。
INDEX
第3回:監視サーバ側での詳細設定
はじめに
グループ指定・ページ指定の範囲
bb-hostsの作成
障害通知ルール設定:bbwarnrules.cfg