実践!仮想化技術「Xen」の活用方法 2

テスト環境に必要なものは何か

テスト環境に必要なものは何か

   テスト環境を用意する前に、まずどの方式でロードバランスを行うのか理解しておく必要があります。



ネットワーク図
図1:ネットワーク図
  • どの方式のロードバランシングをするんだい?
  • お客様からは「NATベースでセッション単純なラウンドロビン」と聞いています。
  • ネットワーク図も書いてみました(図1)。
  • ネットワーク図ができているのであれば話がはやい。さてはじめようか。

クラスタリングサーバを仕上げる

   テスト環境を数台も用意するのは非常に大変です。何台も設定を行っているとミスも起こりますし、自動でできるものなら、自動化したいものです。


  • Aさんが作ったマスターイメージと手順書をもとに2台作りました。これなら短時間で簡単に複製できますね。
  • Linuxのcpコマンドだからね。これなら誰でもできるだろう。
  • ところでDomain-Uの定義ファイルとか、Domain-U内の設定とか、もっと手間をかけずに変更する方法はありませんか?
  • 以前、作成したシェルスクリプトをあげようか?
  • ありがとうございます。

   マスターイメージから複数台の仮想マシンを作るのは簡単なのですが、台数が増えると何度も同じ作業を行う必要があります。筆者は反復作業が好きではないのでシェルスクリプトを書いて一括処理しています。

仮想マシンを賢く配備する

   今回のケースでは、各仮想マシンが同じWebサービスを提供します。そうして、IPアドレスは連番で振られています。ここでピンと来る方であれば、Domain-Oでシェルスクリプトを動かしてどうにか処理できるのではないかと考えることでしょう。

   結論から話してしまうと自動化できます。今回は筆者が作成したシェルスクリプトをご紹介致します。

   今回ご紹介するシェルスクリプトはRed Hat Enterprise Linux 4、CentOS 4、Fedora Core 4で動作確認をしております。その他のディストリビューションで動かす場合は変更が必要です。

   まずDomain-U定義ファイルを一括に生成する簡単なシェルスクリプト「generate_config_www_servers.sh」から見て行きましょう。

      Domain-U定義ファイル一括生成シェルスクリプト


Domain-U定義ファイル一括生成シェルスクリプト
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)

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