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ミドルウェア市場動向
ミドルウェア市場動向と今後の展望

第1回:ライセンスからサービスビジネスへ移行するRDBMS市場
著者:矢野経済研究所  入谷 光浩   2006/7/11
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ミドルウェアの市場動向調査の内容

   矢野経済研究所では、2005年10月〜2006年1月にかけて、ミドルウェアの市場動向調査を実施した。ここではミドルウェアの主要製品であるRDBMS、アプリケーションサーバ、統合運用管理について、各ベンダに対してヒアリング調査を行った。

   本調査では、ベンダの出荷ベースによるライセンス売上高による市場規模の推移、ベンダ別シェア、稼働OS別の出荷動向について分析を行っている。数値データはすべて矢野経済研究所による推定である。

   第1回の今回はRDBMSの市場規模やシェアについて考察していく。

RDBMSの市場規模推移

   はじめにRDBMSの市場規模について見ていこう。図1はRDBMSのライセンス売上高の2003年からの2005年までの実績値と、2006年から2008年までの推移である。

RDBMSの市場規模の推移(ベンダ出荷ベース)
図1:RDBMSの市場規模の推移(ベンダ出荷ベース)

※注1:
CAGR(Compound Annual Growth Rate)は2003年からの年平均成長率

   RDBMSのベンダ出荷ベースによるライセンス売上高は、2004年に706億8,000万円となり、対前年比で5.6%の増加であった。2005年も引き続き堅調に増加しており、対前年比6.2%増で750億6,000万円となっている。

   2005年は通信キャリアをはじめとして、ユーザ企業のITに対する投資が上向いてきたことでRDBMSの売上も回復しつつあるといえよう。また2006年以降は対前年比が若干下がっていくものの、このままの成長を維持して2003年から2008年のCAGRは5.7%になると予測している。

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矢野経済研究所
著者プロフィール
株式会社矢野経済研究所  入谷 光浩
民間総合調査会社である矢野経済研究所のITリサーチ部門にて、サーバやミドルウェアを中心としたエンタープライズコンピューティングのリサーチを担当。近年はエンタープライズにおけるOSSの市場動向に着目しリサーチを行っている。


INDEX
第1回:ライセンスからサービスビジネスへ移行するRDBMS市場
ミドルウェアの市場動向調査の内容
  サポートビジネスに移行しているRDBMS
  Windowsの比率高まる
  ベンダ別出荷動向