第14回:メール・プロトコル環境における仮想CPU(リソース管理編) (1/3)

VMware ESX Server サーバ統合ガイド
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第14回:メール・プロトコル環境における仮想CPU(リソース管理編)

著者:デル   2006/9/15
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ESX Serverにおける仮想CPU のリソース管理

   第12回からは、PCPU、VCPU、CPUなどのリソース利用率にまつわる概念を説明すると共に、ESX Serverカーネルがこれらのリソースをどのようにスケジュール管理していくのかを見てきました。

   いくつかのOWAテスト・シナリオを実行して物理CPUと論理CPUに負荷をかけたところ、物理リソースと論理リソースの利用率に違いが出ることがわかりました。以降では、ESX Serverが複数のVMを実行するときの管理方法や、物理リソースの割り当て方法を見ていきます。特に、ESX Serverホスト上のプロセッサ・リソースを各VMに分配するとき、VMに応じて仮想CPUリソースの割り当て量を変える方法を詳しく説明します(注1)。

注1:今回で述べる動的なリソース割り当ては、ESXホストごとに設定しています。VMotionテクノロジを使っている場合、VM上の設定内容が他のESXホストに移行されることはありません。
http://www.vmware.com/products/vc/vmotion.html


仮想CPU リソースの割り当て

   基本的には次の3つのパラメータを調整することで、VMに割り当てるCPUリソース量を制御することができます。

Shares allocation(シェアの割り当て)
VMに一定の「シェア」数を与え、この比率に応じてCPUリソースをVMに割り当てる方法
Min(最小)
VMが最小限使うことのできるCPUリソース(%)
Max(最大)
VMが使うことのできるCPUリソースの上限(%)

   このようにESX Serverは、動的なリソース割り当てにいくつかのオプションを用意しているため、以降に示すテスト・シナリオではこれらのオプションを活用し、VMに未使用の(どこにも割り当てられていない予備の)プロセッサ・リソースを動的に割り当てるメリットについて調べます。

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デル株式会社
著者プロフィール
著者:デル株式会社
デルはスケーラブル・エンタープライズ戦略の重要な要素の1つとして、VMware社の仮想化技術を用いたサーバ統合ソリューションを提供しています。業界標準技術を採用した、デルのPowerEdgeサーバとDell | EMCストレージから構成されるハードウェアプラットフォームと、仮想化ソフトウェア「VMware ESX Server」、仮想マシン管理ツール「VirtualCenter」、仮想マシンの無停止マイグレーション技術「VMotion」を組み合わせることにより、柔軟でコストパフォーマンスに優れるサーバインフラストラクチャが構築可能です。

http://www.dell.com/jp/


INDEX
第14回:メール・プロトコル環境における仮想CPU(リソース管理編)
ESX Serverにおける仮想CPU のリソース管理
  シェアの割り当てによるCPU リソースの制御
  シナリオ3
VMware ESX Server サーバ統合ガイド
第1回 VMware関連基礎用語
第2回 仮想化環境の設計と物理サーバから仮想マシンへの移行方法
第3回 サーバの構成
第4回 インストール時の注意点とチューニングポイント
第5回 SANブート
第6回 ブレード・サーバへの導入
第7回 Dell PowerEdge 1855ブレードサーバのVMware VMotion性能
第8回 ブレードサーバで構築するVMware ESX ServerのVLANネットワーク
第9回 VMware ESX Serverの性能〜ベンチマークテスト
第10回 ブレードサーバのLAMP性能特性とサイジング(前編)
第11回 ブレードサーバのLAMP性能特性とサイジング(後編)
第12回 メール・プロトコル環境における仮想CPU(導入編)
第13回 メール・プロトコル環境における仮想CPU(仮想化CPU機能編)
第14回 メール・プロトコル環境における仮想CPU(リソース管理編)
第15回 デュアルコア・サーバによるVMware ESX Serverの性能向上

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