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改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編

第3回:IPアドレスを管理する「DHCPサーバ」と通信の橋渡し「NATルータ」

著者:日本ヒューレットパッカード  古賀 政純   2006/12/21
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DHCPサーバについて

   DHCPサーバは、クライアントに対して動的にIPアドレスを割り当てるサービスを提供します。これによってクライアントは「IPアドレスの手動設定」という煩雑な作業から開放されます。DHCPサーバの主な用途には様々なものが存在しますが、例として次のようなものがあります。
  • 企業内におけるクライアントPCへのIPアドレスの動的付与
  • PXEブートによってブレードサーバを自動設定するブートイメージを付与
  • クライアントへの固定IPアドレスの割当

表1:DHCPサーバの主な用途

   ではそれぞれの用途について解説していきましょう。


企業内におけるクライアントPCへのIPアドレスの動的付与

   DHCPサーバの活用法としてもっとも基本的なものは、クライアントへのIPアドレスの動的な割り当てです。

   この機能を利用するには、クライアントPCに付与するIPアドレスを/etc/dhcpd.confファイルに記述します。基本的なネットワーク構成としては、DHCPサーバが動作するRed Hat Enterprise Linux 4を搭載したマシン1台と同一LANセグメントに接続されたクライアントPC群からなります。

   ここで注意すべき点は、DHCPサーバのNICが複数ある場合に、どのNICからDHCPサービスを提供するかということです。例えば、DHCPサーバとなっているRed Hat Enterprise Linux 4のNICとしてeth0、eth1、eth2の3つが存在する場合、eth0が所属する業務用LANセグメントA上のブレードサーバにDHCPサービスを提供し、eth1が所属する業務用LANセグメントBにはDHCPサービスを提供しないようにするためには、eth0のみでDHCPサービスを行うという設定をDHCPサーバの/etc/sysconfig/dhcpdファイルに記述します。

# vi /etc/sysconfig/dhcpd
DHCPDARGS=eth0 ← DHCPサービスを提供するNICインターフェースを指定
# service dhcpd restart ← DHCPサービスを再起動

   eth0のみでDHCPサービスを提供していることをpsコマンドで確認します。

# ps -ef |grep dhcpd |grep -v grep
root     10578     1  0 17:10 ?        00:00:01 /usr/sbin/dhcpd eth0

   psコマンドでNIC名が表示されない場合、DHCPサービスを付与するLANセグメントを正しく指定できていないため、既存のLANに悪影響を与える可能性があります。

   このようなケースでは、DHCPサービスを提供するNICインターフェース名が/etc/sysconfig/dhcpdファイルで正しく指定されているかどうかを再確認してください。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


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INDEX
第3回:IPアドレスを管理する「DHCPサーバ」と通信の橋渡し「NATルータ」
DHCPサーバについて
  PXEブートによってブレードサーバを自動設定するブートイメージを付与
  Red Hat Enterprise Linux 4で実現するNATルータ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
第1回 Webサーバの基本「Apache」
第2回 3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」
第3回 IPアドレスを管理する「DHCPサーバ」と通信の橋渡し「NATルータ」
第4回 NATサーバに必要なファイアウォール設定とデータベースサーバ、メールサーバ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - 管理ツール編
第1回 現実路線のサーバ管理ソフトウェア
第2回 手軽なWeb管理ツールと強力な専用ツール
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編
第1回 ブレードサーバとLinux
第2回 HAクラスタとバックアップ
第3回 データレプリケーションとWebサーバの構築の基本
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - インストール編
第1回 Red Hat Enterprise Linuxの概要
第2回 インストールの方法とサポート状況の確認
第3回 インストールとNICの設定
第4回 インストール後に行う設定
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 管理編
第1回 外部ストレージの設定と運用について
第2回 RHEL4におけるユーザ管理
第3回 RHEL4におけるシステム管理とSIMについて
第4回 RHEL4におけるOSのチューニング
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - バックアップ編
第1回 オープンソースMondo Rescueによるバックアップ手法
第2回 NetVault for Linuxを使ったバックアップ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - クラスタ編
第1回 LinuxでもHAクラスタ
第2回 Serviceguard for Linuxでクラスタ環境の管理