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OpenSolaris
OpenSolarisではじめる本格エンタープライズシステム構築

第3回:徹底活用!!オープンソースソフトウェア

著者:サン・マイクロシステムズ  塚田 大輔   2007/6/18
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Solaris Expressでアプリケーション構築環境を作ろう

   今回は、Solaris Express Developer Edition(以下、SXDE)とオープンソースソフトウェアを組み合わせて、動的なコンテンツを提供するWebサイトの開発に最適なアプリケーション環境の構築方法を紹介します。

   皆さんはLAMPという造語(バズワード)をご存知のことと思います。これは、OSの「Linux」、Webサーバの「Apache HTTP Server」、データベースの「MySQL」、そしてスクリプト言語である「PHP(またはPerl、Python)」の組み合わせを指しているものです。動的なコンテンツを提供するWebサイトやWebベースのアプリケーション構築に必要な環境の組み合わせとして普及しています。無償で手に入るオープンソースソフトウェアだけで大量のアクセスを集めるWebサイトを構築することがすでに可能になっています。

   ここでOSとしてSolarisまたはOpenSolarisとAMPを組合せたものを「SAMP」と呼びたいと思います。第3回では、SXDEにAMPそれぞれの最新バージョン(Apache 2/MySQL 5/PHP 5)を導入し、最新のSAMPサーバを構築する方法を紹介します。

Solaris Express Developer Editionとオープンソースソフトウェア

   SXDEをインストールすると、複数のオープンソースソフトウェアも同時にインストールされます。代表的なところでは、Webブラウザの「Firefox 2.0」、メールクライアント/RSSリーダの「Thunderbird 1.5」、オフィススイートの「StarOffice 8」などがインストールされます。また、「/usr/sfw/ディレクトリ」にはCコンパイラの「gcc 3.4.4」のほか、GNU make,autoconfなどの代表的なオープンソースソフトウェアが多数インストールされています。

   SAMPを構成するソフトウェアでは以下のものが含まれます。

Webサーバ
Apache 1.3.37
Apache 2.2.3
データベース
MySQL 4.0.24
PostgreSQL 8.1.5
スクリプト言語
perl 5.8.4

表1:SAMPを構成するソフトウェア

   このように、MySQLは現在の最新バージョンより1世代ほど古いものがインストールされています。またPHPは別途インストールする必要があります。


MySQL 5をインストールする

   そこでMySQLの最新バージョンであるMySQL 5とPHPの最新バージョンであるPHP 5をSXDEへ導入する方法を以下で紹介します。


Solaris用MySQL 5パッケージの入手

   GNU GPLのもと無償で利用可能なMySQL Community ServerのSolaris用パッケージがMySQL公式サイよりダウンロード可能です。
MySQL公式サイト
http://www.mysql.com

ダウンロードサイト
http://dev.mysql.com/downloads/

   このWebサイトではSPARC版Solarisおよびx86版Solarisそれぞれに対応した「MySQL Community Server」が、Solarisのpkgaddコマンドに対応したパッケージ形式で配布されています。今回はこのサイトからMySQL 5.0.41(32ビット版)のSolaris 10用パッケージを入手します。


MySQL 5パッケージのインストール

   最初にMySQLを起動するユーザアカウントmysqlとグループmysqlをSXDEに作成します。それぞれ「useradd」コマンドと「groupadd」コマンドを用います。

# groupadd mysql           ←グループmysqlを作成
# useradd -g mysql mysql   ←グループmysqlに所属するユーザmysqlを作成

   ダウンロードしたパッケージはgzip形式で圧縮されていますので「gunzip」コマンドで展開した後、「pkgadd」コマンドを使ってインストールします。

$ gunzip mysql-5.0.41-solaris10-i386.pkg.gz
# pkgadd -d mysql-5.0.41-solaris10-i386.pkg

   MySQLのコマンドや設定ファイル、ドキュメント、manページなどは「/opt/mysql/mysql」ディレクトリへインストールされます。また「/usr/local/mysql」から「/opt/mysql/mysql」ディレクトリへ対してシンボリックリンクが作成されます。これは「pkginfo」コマンドを使うことで、MySQL 5.0.41が「mysql」というパッケージ名でインストールされたことが確認できます。

# pkginfo -l mysql

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サン・マイクロシステムズ株式会社 塚田 大輔
著者プロフィール
サン・マイクロシステムズ株式会社  塚田 大輔
システムズ・ビジネス統括本部
サーバ製品の販売プロモーションを担当する部署に所属しています。現在は、マルチコア・プロセッサや仮想化技術を活用し、WebサーバなどWeb層、アプリケーション層のサーバ統合のソリューション開発や提案に取り組んでいます。


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INDEX
第3回:徹底活用!!オープンソースソフトウェア
Solaris Expressでアプリケーション構築環境を作ろう
  インストール後の設定
  PHP 5をインストールする
  Apache 2をセットアップする
OpenSolarisではじめる本格エンタープライズシステム構築
第1回 イニシャルコストゼロで、ここまでできるOpenSolaris
第2回 OpenSolaris をインストールしよう
第3回 徹底活用!!オープンソースソフトウェア
第4回 0円から始められるエンタープライズ向けミドルウェア