TomcatにWebアプリケーションを配備する
Webアプリケーションの配備
早速、作成したWebアプリケーションをTomcatに配備しましょう。
TomcatのデフォルトのWebアプリケーション配備場所は「$CATALINA_HOME/webapps」です。作成した helloworldディレクトリをwebappsディレクトリにコピーするだけで、Webアプリケーションの配備は完了です。warファイルを作成した 場合も、webappsディレクトリにhelloworld.warを配置することで、Webアプリケーションの配備ができます。
Webアプリケーションの配備が完了したら「http://localhost:8080/helloworld/hello」にアクセスすると、HelloWorldアプリケーションが実行されます。
Webアプリケーション配置ディレクトリを変更する
TomcatのデフォルトのWebアプリケーション配置場所は「$CATALINA_HOME/Webapps」ディレクトリですが、Webアプリ ケーションごとに違う場所を指定することが可能です。Webアプリケーションを別の場所に格納することにより、次のようなメリットがあります。
- 頻繁に変更されるアプリケーションファイルとめったに変更されないサーバファイルを切り離して管理できること
- Tomcatのインストールディレクトリに対する読み書きの権限を管理者だけに制限することでセキュリティを強化でき、一般ユーザは別の場所に移動したWebappsディレクトリに対する読み書きの権限を与えられること
コンテキストを追加する
Webアプリケーションは、コンテキストという単位で管理されています。Webアプリエーションをデフォルトのディレクトリ以外に配置したい場合は、Tomcatに新しいコンテキストを追加する必要があります。コンテキストを追加する方法には「$CATALINA_HOME/conf /server.xml」を編集する方法とコンテキストxmlファイルを作成する方法の2種類があります。
「$CATALINA_HOME/conf/server.xml」を編集する場合server.xmlの
<Context path="/helloworld" docBase="C:\\hello" workDir="C:\\hello\work" />
を追加します。
コンテキストxmlを作成する場合は、「$CATALINA_HOME\conf\Catalina\localhost」ディレクトリに「helloworld.xml」を作成し、
<Context path="/helloworld" docBase="C:\\hello" workDir="C:\\hello\work" />
を追加して保存します。
次回予告
実はTomcatには設定やWebアプリケーションの配置をもっと簡単に行うツールが付属しています。次回はこのWebアプリケーション管理ツールであるWebアプリケーションマネージャについて解説します。