Tomcatのサーバ設定
<Logger>要素
ロガーはログファイルの生成方法を設定します。ロガーは図1にあるようにエンジンレベルから設定ができます。ロガー定義の例をリスト1に示します。
この例では、TomcatのFileLoggerクラスを使い、prefix、suffix、timestamp属性でログファイル名を定義しています。この場合、ログファイルは「server-log.2007_11_11.txt」のようなフォーマットでCATALINA_HOME/logs ディレクトリに出力されます。
<Host>要素
エンジンに関連付く仮想ホストを定義します。デフォルトではリスト2のように定義されています。
仮想ホスト名を「localhost」に設定し、appBase属性でアプリケーション格納ディレクトリを「webapps」に設定しています。他にunpackWARs属性でWARファイルを展開してから実行するか否か、autoDeploy属性でTomcatが起動中にWebアプリケーションを 配置した場合に自動で読み込むかをなどが設定できます。
エンジンに複数の仮想ホストを関連付けることで、単一のエンジンでまったく異なる複数のWebアプリケーションを実行・管理することが可能になります。
<Valve>要素
バルブはTomcat特有の機能です。バルブは親コンポーネントへのリクエストをフィルタし、処理を行います。エンジン、ホスト、コンテキストに関 連付けることが可能です。また、Tomcatには標準でいくつかのバルブが用意されています。リスト3〜6にバルブの設定例を示します。
リスト3の例ではCATALINA_HOME/logsディレクトリにserver-log-2007-11-20.txtといったフォーマットでログファイルを作成します。
リモートアクセスバルブはアクセスをIPアドレス単位で制限します。指定アドレスからのアクセスの許可、拒否を設定できます。リスト4の設定例では、ローカルのIPアドレス192.168.0.1からのアクセスを許可しています。またリモートホストバルブを用いるとホスト単位でアクセス制限を設定 できます。
シングルサインオンバルブは、Tomcatでシングルサインオン(複数の認証を一度で許可する)を実現します。
リクエストダンプバルブは、リクエストとレスポンスのヘッダとクッキーを
<Context>要素
ホストにはWebアプリケーションである複数のコンテキストが関連付けられます。
Tomcatの設定については、Tomcatのドキュメントに解説があります。各要素の属性と子要素の詳細は、Apache Jakarta Project Server Configuration Reference
(http://www.jajakarta.org/tomcat/tomcat5.0/ja/docs/tomcat-docs/config/
index.html)を参照してください。