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基本設計書

2005年7月20日(水)
梅田 弘之(うめだ ひろゆき)

画面レイアウトと帳票レイアウト


   図1の画面レイアウトの目的はユーザにイメージを見てもらって仕様を確認することです。それと同時に、この後の詳細設計にも流用して使用しますので、作る観点での記述様式も取り入れています。具体的には、表示項目なのか入力項目なのか、数値表示なのか文字表示なのか、半角文字か全角文字か、データ表示の桁数、金額などのカンマ編集、日付の表示パターン、リンクの有無、ラジオボタンやチェックボックスやプルダウンリストなどの使用、スクロールバーの有無、ボタンの配置や表示文字などです。

   図2は表1に含まれている「設計書記述様式」の中から、画面・帳票レイアウトの記述方法の説明箇所を取り出したものです。「設計書記述様式」は設計書の記述ルールを説明するためのもので、第1回で「業務フロー記述様式」、第2回で「I/O関連図の記述様式」を紹介しています。

画面/帳票レイアウトの書式文字
図2:画面/帳票レイアウトの書式文字
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   一般の画面レイアウトではデータ部分の表記文字に「X」を使い、「XXXXXX」と表す例が多いと思います。しかし、「X」だけだと情報量が不足するので、DUNGEONでは図2の例のように「6、9、Z、O、B」などの文字を使うようにしています。文字の桁数や全角半角の区別も原則的には設計書に記述した文字通りに記述するルールとなっています。例えば、「OOO」なら全角3文字の表示、「Z,ZZZ,ZZ9.99」ならゼロサプレス付で9百万までの半角数値を小数点2桁で入力できることになります。

   図1の帳票レイアウトの方では入力しないので「9」や「B」は使いませんが、記述書式は画面と統一しています。改行条件、改ページ条件、データの表示順などにつきましては、詳細設計時に追記しますので、ここではイメージだけに留めます。

コラム
Web画面の設計サイズは枠を超えてしまう

   これまでの画面設計は図1の画面レイアウトのような縦横の固定枠でOKでしたが、Webベースの画面の場合は縦がずっと長くなる可能性があります。そのためDUNGEONではExcelの画面レイアウトだけでなく、HTMLで画面を作成したものを設計書に貼り付けるという処理も許可しています。

   なお、ここではExcelを使用していますがExcelには重大な欠点があります。それは、デザインモードで文字が枠内に入っていても、印刷した場合にはみ出てしまう場合があることです。そのためExcelで画面設計を作成する際は、プレビューを確認しながら枠幅を調整する必要があります。DUNGEONはExcelで統一というのが基本構想なのですが、仕方がないので、ここはWordで仕様書を作成することも許可しています。

著者
梅田 弘之(うめだ ひろゆき)
株式会社システムインテグレータ

東芝、SCSKを経て1995年に株式会社システムインテグレータを設立し、現在、代表取締役社長。2006年東証マザーズ、2014年東証第一部上場。

前職で日本最初のERP「ProActive」を作った後に独立し、日本初のECパッケージ「SI Web Shopping」や開発支援ツール「SI Object Browser」を開発・リリース。日本初のWebベースのERP「GRANDIT」をコンソーシアム方式で開発し、統合型プロジェクト管理システム「SI Object Browser PM」、アプリケーション設計のCADツール「SI Object Browser Designer」など、独創的なアイデアの製品を次々とリリース。最近は、AIを利用したサービスに取り組んでいる。

主な著書に「Oracle8入門」シリーズや「SQL Server7.0徹底入門」、「実践SQL」などのRDBMS系、「グラス片手にデータベース設計入門」シリーズや「パッケージから学ぶ4大分野の業務知識」などの業務知識系、「実践!プロジェクト管理入門」シリーズ、「統合型プロジェクト管理のススメ」などのプロジェクト管理系、最近ではThink ITの連載をまとめた「これからのSIerの話をしよう」「エンジニアなら知っておきたいAIのキホン」を刊行。

「日本のITの近代化」と「日本のITを世界に」の2つのテーマをライフワークに掲げている。

連載バックナンバー

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