即活用!業務システムの開発ドキュメント標準化 3

ER図とテーブル定義書

ER図とテーブル定義書


   画面・帳票レイアウトを作成したら、次はER図とテーブル定義書の作成です。ER図とはEntity Relationship Diagramの略で、データ中心設計(DOA:Data Oriented Approach)に向いたモデリング記法です。ER図はデータベース設計に広く使われており、E(エンティティ)はテーブル、R(リレーション)はテーブルの関係に相当します。図4のようにエンティティを四角、リレーションを線で表わし、リレーショナルデータベースのデータの関連性をわかりやすく示すことができます。

データモデリングツールでER図を作成
図3:データモデリングツールでER図を作成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   実は弊社では、データモデリングを簡単に行うツールを自社開発しており、「SI Object Browser ER」という商品名で販売しています。当然ながら、DUNGEONでもこのツールを使ってデータベース設計を行うことにしており、本ツールから「ER図」や図4のような「テーブル定義書」も出力することができます。

テーブル定義書の例(SI Object Browser ERから出力)
図4:テーブル定義書の例(SI Object Browser ERから出力)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


まとめ


   今回は、基本設計フェーズにおけるドキュメントの中から、「画面レイアウト」「帳票レイアウト」の記述様式について説明しました。また、データモデリングツールを使ったER図の作成、テーブル定義書の出力なども紹介しました。これで基本設計フェーズで作成する各ドキュメントのテンプレートとその作成手順の説明は終了です。次回からは詳細設計フェーズに入っていきます。

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