「Tails 7.10.1」リリース ─ 緊急性の高いセキュリティアップデート

Linux 6.12.100とExpat 2.8.2を採用、計22件のCVEに対処

8月6日 11:16

 Tails Teamは8月5日(現地時間)、ユーザのプライバシー保護施策に注力したLinuxディストリビューション「Tails 7.10.1」をリリースした。

 Tailsは「The Amnesic Incognito Live System」の略。USBメモリ、SDカード、DVDなどから起動でき、秘匿化されたTorネットワーク経由でブラウジングができるほか、コンピュータに利用の痕跡も残さない。必要なファイルや設定を暗号化してUSBメモリへ保存する機能も備えている。

 「Tails 7.10.1」のハイライトは次の通り。
〇カーネルを「Linux 6.12.100」へアップデート
〇Tor Browserによる管理者権限の取得につながる脆弱性を修正(CVE-2026-64560)
〇Expat XMLライブラリを2.8.2へ更新
〇Expatに存在する複数の脆弱性を修正(DSA-6404-1)
〇自動アップグレードをzstd形式で圧縮し、起動時間を短縮
〇未使用のファームウェアを削除し、USBイメージと自動アップグレードを約70MB縮小
など。

 今回のアップデートでは、Linuxカーネルに存在するCVE-2026-64560への対応が重要な修正となる。同脆弱性が悪用されると、Tails上のTor Browserが管理者権限を不正に取得する可能性がある。これによって、利用者が悪意あるWebサイトへアクセスした場合、攻撃者にTailsを完全に制御され、利用者の匿名性を解除される危険がある。そのほかにも、いくつかのセキュリティ修正が施されており、ユーザはアップデートを施すことが推奨される。

 「Tails 7.10.1」は、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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リリースアナウンス
Tails 7.10.1

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