IoTの活用には創造力が不可欠! DMM.make AKIBA主催「IoT女子会」レポート
今回のイベントでは、ディップアートとLEDを使ってクリスマスオーナメントを作るワークショップが行われました。IoT初心者のライター佐藤まり子(@mariko_cabin442)と、Think IT編集部の伊藤タカシ(@thinkitlifehack)が参加し、その様子をレポートします!
IoTについて興味はあったものの、実際に自分で作るなんて考えたこともありませんでした。しかし、レクチャーとワークショップを通して実際に作ることの大切さを実感。オーナメントづくりだけではなく、IoTの魅力を知るきっかけとなったイベントでした。
初心者ライターが感じたIoTの魅力とは?また、種類豊富な機材が揃い、話題のスタートアップが集うDMM.make AKIBAについても詳しく紹介していきます。
IoTをもっとカジュアルで、身近なものに
「IoT女子会」とは、DMM.make AKIBAが主催する女性向けのIoTコミュニティです。2017年に誕生し、今回のイベントを含め3回開催されています。
過去2回のイベントレポート
・海外の最新IoT事情も。初開催のIoT女子会潜入レポ!
・オシャなフランスで今IoTスタートアップがあつい!DMM meetup IoT女子会レポート - フランス×DMM.make AKIBA
ちなみにIoTとは、Internet of Things(モノのインターネット)の略称。PCやスマホ、携帯ゲーム機だけではなく、ありとあらゆるモノがインターネットに繋がることを指します。
今までインターネットには繋がっていなかったモノ……具体的にはエアコンやリモコンなどがインターネットに接続され、リモート操作などが可能になります。
「今後数十年で、IoTはより生活に溶け込んでいく」と確信するDMM.make AKIBA コミュニティマネージャー・エバンジェリストの上村遥子さん。未来を先取りしてIoTに関わるために、専門知識がない方でも楽しめるカジュアルなイベントを企画しています。今回のクリスマスオーナメントのワークショップもIoTだけだと敷居が高いですが、自分なりのデコレーションができるディップアートが組み合わさることで、女性でも気軽に興味を持ちやすいイベントになっています。
DMM.make AKIBAがIoTイベントを開催する理由
DMM.make AKIBAは、オフィスとモノづくりが一体となった総合型の施設。シェアオフィスやイベントスペースなど、ビジネスの拠点として利用できる「DMM.make AKIBA Base」と、専門機材でプロトタイプを作る「DMM.make AKIBA Studio」で構成されています。
DMM.make AKIBAでは、IoTを中心としたビジネス、プロダクトが数多く立ち上がっており、IoTとは強い結びつきがあります。
例えば、犬の気持ちを可視化するデバイスや離れた人との表情をトレースしてフィードバックするデバイス、ダンスに合わせて光るスニーカーなどがDMM.make AKIBAから生まれました。
また、男性だけでなく女性の利用者が多い点もDMM.make AKIBAの特徴の1つ。例えば、海外のコンテストやショーで高い評価を得ているファッションブランド「KOIKE.」は、DMM.make AKIBAでデジタルファブリケーションを素材とする服を作っています。
さらに、書籍『10年後の働き方』を出版した戦略クリエイティブ・デザイン会社「未来予報」、ロボティクス・ファッション・クリエイターのきゅんくん、農業用のデバイス「senspout」など、IoTを活用したサービスが次々と立ち上がっています。
ちなみに、DMM.make AKIBAでは施設の見学ツアーを定期的に開催しています。今回も、IoT女子会が始まる前に希望者のみ見学ツアーが実施されました。ご興味のある方はぜひ参加をおススメします!
IoTミニ講座:IoTで作る”わたしらしい暮らし”
今回のイベントの講師は合同会社techika代表の矢島佳澄さん。乙女電芸部を主宰し、手芸と電子工作を組み合わせたワークショップを全国の科学館やFablabなどで開催しています。
矢島さんいわく、今後は「自分らしい暮らし」を想像する力がとても重要になってくるとのこと。綺麗に痩せたい、健康になりたい……憧れのライフスタイルを描き目的を持つことで、意味あるIoTの機能が生まれるのです。
例えば、休日の朝に自動でドレッサーが開き、海外ドラマがTVで流れる機能。1日の始まりも、メイクアップの気分も盛り上がるのではないでしょうか。
このように、想像力次第で単なるスイッチが理想の生活を作り出すデバイスに変化します。
近い将来、自分が繋ぎたいモノ同士を繋ぐデバイスができるはず。その時に「これとこれを繋ぎたい!」と自分で想像することが大切です。IoTで自分らしい生活を作るために、今回のワークショップは企画されました。
電子工作の知識を持つことで、カスタマイズが可能に
生活で使うものは、生活に溶け込むデザインであってほしいもの。デバイス自体も自分の生活に合ったデザインが望ましいです。
例えば、テレビのリモコン。視認性の高さや多機能が特徴で、誰でも分かりやすく充分すぎる機能が備わっていますが、決してカッコいいデザインとは言えません。
皆さんがご自身でリモコンを作るとしたら、自分に必要な機能だけのわかりやすいデザインで作るのではないでしょうか。女性であれば「可愛いデザインのリモコンがほしい!」と思うかもしれません。そういった希望が出てきた際、電子工作の知識が必要なのです。
ワークショップ:ディップアートを使ったオーナメント
そこで今回のワークショップではIoTを知る第一歩として、ディップアートを使ったオーナメント(飾り)を製作しました。ディップアートではワイヤーと液体合成樹脂を使用します。このオーナメントをLEDでライトアップすることで、キラキラ光る飾りができあがります。
ディップアートの講師をしてくださったのは、株式会社Makership CEOの高野 慎太郎さん。「ものづくりをエンターテインメントに」をコンセプトに、テクノロジーとアートの分野を掛け合わせる活動として、アーティストや企業向けのテクノロジーコンサルティングや、子供たち向けのワークショップを行っていらっしゃいます。
初めての電子工作は分からないことだらけ!
まずはLEDを点灯させるための回路作りです。今回のワークショップでは残念ながらインターネットへの接続はありませんが、「どのような仕組でスイッチに接続されるか」など、まずは基本的な仕組みを知ることが大切とのこと。
使用する部品は以下の8点。シンプルな作りですが、電子工作初心者の私としては初めて目にするものばかりで大変興味深かったです。
<電子回路の材料>
・ブレッドボード
・電池ケース
・単三電池(RSコンポーネンツ株式会社提供)
・スイッチ
・1.5VLEDモジュール
・白色LED
・ジャンプワイヤー 2種類
懇親会と交流会
ワークショップ後は懇親会。軽食をつまみながら歓談タイムでした。会社の同僚の方々と仕事後に参加された方もいれば、知り合いに紹介されてきたという方も。会社帰りにIoTのモノづくりイベントに参加なんて素敵ですね!
DMM.make AKIBAからはお土産まで!
今回のワークショップでは、イベントの最後にDMM.make AKIBAから女性が喜ぶ素敵なお土産が配布されました。イベントのスポンサーである以下の企業様からのノベルティです。
- 日本ロレアル株式会社
- さくらインターネット株式会社
- RSコンポーネンツ株式会社
- KURAND
- 大幸薬品株式会社
日本ロレアルさんからはELSEVEのオイルシャンプー サンプル、大幸薬品さんからはオリジナルマスキングテープのお土産が配布されました。個人的にこのオイルシャンプーの別シリーズを使ったことがあったので大変うれしかったです!また、大幸薬品さんのマスキングテープはラッパのマーク。とても可愛いノベルティでした。
最初から最後まで、まさに「女子会」なイベントです。
まとめ
今回のイベントは単なるIoTワークショップや女子会の枠を越え、少し先の未来について考えながら、自分自身の未来の生活にも思いを馳せる大変素敵なイベントでした。
IoTや工作初心者の方でも、気がついたらレクチャーに聴き入り、ワークショップに熱中していました。また、今回は男子禁制(!)でしたが、特別にカメラマンとして参加したThink IT編集部の伊藤からは「見ているだけでも面白いイベントだった」との感想が。
また、ワークショップ前に実施されたDMM.make AKIBAの施設見学だけでもちょっとしたイベントになります。会社帰りに飲みに行ったり同僚・お友達と話題のスポットに行く代わりに、DMM.make AKIBAのイベントに参加するのもおすすめです。
DMM.make AKIBAではIT女子会に限らず様々なイベントを実施しています。ご興味のある方は、ぜひFacebookページをフォローしてイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
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