Azureストレージマネジメントツール類の紹介
今回の概要
こんにちは、新しいVisual Studioの拡張ツールとなるWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 2010(以降、Azure Tools)が提供されました。これまでがSDK 1.3ベースだったので、ここでようやくSDK 1.4に対応したこととなります。
主な変更点は以下の通りです。
- パフォーマンスのボトルネックを調べるプロファイリングツールの提供
- ASP.NET MVC 3 Webロールの追加
- 1つのプロジェクトでの複数のサービス定義ファイルをサポート
- パッケージファイル作成時のチェック機能の強化
- CGI Webロールの削除
著者は、2、4が今回のポイントと思いました。前回のリモートデスクトップ接続やVMロールのような華々しい機能追加ではありませんでしたが、普通の人が当たり前のように使う上でのミス防止や開発時の細かな面倒事のスキップなど、マイクロソフトらしい安定した製品として使う上でのアップデートのように思えます。
さて、今回はストレージを管理するためのツールをいくつか紹介していきたいと思います。開発時もそうですが、運用に入ってからもツール類は重宝するものです。海外製のツールを中心に紹介しますが、有名な定番ツールばかりですのできっと皆さんの役にたつと思います。
ストレージマネジメントツール類の紹介
今回は以下の4つのツールを紹介します。
- Azure Storage Explorer
- Cerebrata Cloud Storage Studio
- CloudBerry Explorer for Azure Blob Storage
- CloudXplorer
この4つのツールはAzureの公開初期の頃から有名なツールで、特にCerbrata社のツールは有償ながら機能の高さと使いやすさでは他の追随を許しません。それぞれの特徴を紹介していきます。
まずはAzure Storage Explorer。このツールはNEUDESIC社によって作成されたAzureストレージの構成要素のブロブ、キュー、テーブルの全てを操作できるツールで、定番中の定番です。
お次の、Cerebrata Cloud Storage Studioは、69.99USドルの有償ツールです。Cerebrata社によって作成されストレージ向けのツールとして紹介していますが、ストレージの管理以外にホステッドサービスの管理も可能です。30日間の試用期間があるので、試してみることをおすすめします。また試用期間終了後も、ストレージエミュレーター上だけであれば使用することが可能です。また、SilverlightベースのCloud Storage Studio/eもあります。
CloudBerry Explorer for Azure Blob Storageは、CloudBerry Lab社によって作成され、有償版と無償版があります。ブロブのみに特化したツールで、ブロブのみであれば一番使いやすいと思います。ブロブはフォルダ構成をサポートしていませんが、疑似的にフォルダ構成を再現しており、フリーウェアのFFFTPのようなUIで直感的に使用することができます。
そして最後は、CloudXplorerです。このツールはClumsyLeaf software社によって作成されたブロブストレージに特化したツールです。エクスプローラーライクなUIで直感的に利用できます。また、同じ会社からTableXplorerが提供されていて、こちらはテーブルに特化しています。両方あれば困ることはないと思います。
では、次のページから各ツールを実際に触って紹介していきます。