BEA AquaLogic BPM Suiteを使い倒す 3

ビジネスプロセスを実装しよう

プロセスモデルのアプリケーション化第3回では、第2回にAquaLogic BPM Designerで作成したプロセスモデルを基に、AquaLogic BPM Studioを用いてそのままWebのアプリケーションとして動くように実装します。

渡邉 久晃

2007年1月9日 20:00

プロセスモデルのアプリケーション化

第3回では、第2回にAquaLogic BPM Designerで作成したプロセスモデルを基に、AquaLogic BPM Studioを用いてそのままWebのアプリケーションとして動くように実装します。

ここでは実装の概要を説明しますが、完成版のBPMプロジェクトはBEAのWebサイトにありますので、以下のURLからダウンロードして試してみてください。

BEA AquaLogic BPM Suite 5.7(注:デモダウンロード終了の為、AquaLogic BPM 5.7 Documentationサイトへリンク)
AquaLogic BPM 5.7 Documentation


なお本連載で解説しているAquaLogic BPM Studioのインストール方法については、当連載の「第1回:BEA AquaLogic BPM Suiteの全貌」を参照してください。

AquaLogic BPM Studioによるビジネスプロセスの実装

これまでは、プロセスの設計者と開発者が利用していたツールが異なっているケースが多く、両者の間で意識のズレがありました。AquaLogic BPM Suiteでは、AquaLogic BPM Designerで作成したプロセスモデルをそのままの形でAquaLogic BPM Studioに取り込むことができるため、そのズレがなくなり設計者の意図を忠実に反映したシステムが構築できます。

今回実装するプロセスは、図1になります。

実装するビジネスプロセス
図1:実装するビジネスプロセス
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


プロセスは、顧客がWebブラウザの画面上の注文フォームから注文したいデータを入力すると、担当営業が注文内容の確認を行い、出荷担当の在庫確認 などを経て出荷されるという流れです。出荷された内容は注文データベースに書き込まれ、顧客にメールで出荷を終えたことを通知してプロセスが終了します (AquaLogic BPM Suiteでは、この様子を図や統計グラフで見ることができる機能も実装しています)。

今回は、このプロセスモデルの実装について以下のような流れで説明していきます。

1. プロセスで使用する変数を定義する
2. 各アクティビティに処理を記述する
  • 人が関与するアクティビティ(Web画面の作成)
  • 自動実行アクティビティ(計算処理や他システムとの連携)
  • サブプロセス(詳細なプロセスの記述やプロセス間の呼び出し手順)
  • 遷移や分岐など(条件式の記述)
3. マネージャ向け機能を実装する
  • BAM機能(ビジネス情報を可視化する)
  • グラブ機能(一旦進んでしまった処理を戻す)
表1:ビジネスプロセス実装までの流れ

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