Eclipse実践プラグイン開発 7

拡張ポイント

拡張ポイント

拡張する拡張ポイントは、"org.eclipse.ui.editors"で、extension要素の構造を図3にまとめました。


図3:"org.eclipse.ui.editors"のextension要素の構造
 

editor要素のcommand、launcher、class属性は、3つのうちどれか1つを指定します。



command属性
外部エディタを起動するために実行するコマンドを指定します

launcher属性
org.eclipse.ui.IEditorLauncherインターフェースをインプリメントしたクラスを指定し、外部プログラムを起動します

class属性
org.eclipse.ui.IEditorPartインターフェースをインプリメントしたクラスを指定 し、内部エディタを起動します。またclass属性を指定した場合は、contributorClass属性に org.eclipse.ui.IEditorActionBarContributorインターフェースをインプリメントしたクラスを指定する必要があ ります

エディタ・クラス

エディタ・クラスでは、エディタの機能を実装します。インプリメントできるインターフェースは、org.eclipse.ui.IEditorPartインターフェースとそのサブインターフェースです(図4)。


IEditorPartインターフェースとそのサブインターフェース
図4:IEditorPartインターフェースとそのサブインターフェース
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

 

実際には図4のインターフェースをインプリメントするケースは少なく、IEditorPartインターフェースをインプリメントし、用途に合わせた機能を実装しているorg.eclipse.ui.EditorPartクラスとそのサブクラス(図5)を利用します。


EditorPartクラスとそのサブクラス
図5:EditorPartクラスとそのサブクラス
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

 

「エディタの追加」で作成したエディタでは、IEditorPartインターフェースをインプリメントしているEditorPartクラスを継承しています。そしてcreatePartControlメソッドでテキストラベル(Labelクラス)を作成しています。

エディタ・コントリビュータ・クラス

エディタ・コントリビュータ・クラスでは、ワークベンチのメニューやツールバーにアクションを追加する機能(エディタ・アクション)を実装します。作成したエディタを開くとメニューやツールバー・ボタンが表示され、閉じると消えます。よってIEditorActionBarContributorインターフェースをインプリメントする必要があります。

実際にはIEditorActionBarContributorインターフェースをインプリメントするケースは少なく、ほとんどの場合はIEditorActionBarContributorインターフェースをインプリメントし、用途に合わせた機能を実装しているクラス(図6)のいずれ かを利用します。


EditorActionBarContributorクラスとサブクラス
図6:EditorActionBarContributorクラスとサブクラス
 

EditorActionBarContributorクラスを継承した場合は、追加する機能に合わせてcontributeToMenuメソッ ド、contributeToStatusLineメソッド、contributeToToolBarメソッド、contributeToCoolBarメソッドをオーバーライドします。例えばメニューを追加する場合は、以下のように実装します。
 

public class SampleEditorContributor extends EditorActionBarContributor {

    private Action sampleAction;

    public SampleEditorContributor() {
        super();
        createActions();
    }

    public void contributeToMenu(IMenuManager menuManager) {
        IMenuManager menu = new MenuManager("サンプル・エディター・コントリビュータ");
        menuManager.prependToGroup(IWorkbenchActionConstants.MB_ADDITIONS, menu);
        menu.add(sampleAction);
    }

    private void createActions() {
        sampleAction = new Action() {
            public void run() {
                MessageDialog.openInformation(null, "Hello2 プラグイン", Hello, Eclipse world");
            }
        }
        sampleAction.setText("サンプル・アクション");
        sampleAction.setToolTipText("Hello, Eclipse world");
    }

}

 

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る