エディタ・アクションの追加
エディタ・アクションの追加
エディタ・アクションを追加する方法として、「エディタの追加」の「エディタ・コントリビュータ・クラス」において、エディタ・コントリビュータ・クラスでcontributeToXXXメソッドをオーバーライドする方法を説明しました。ここでは拡張ポイン ト"org.eclipse.ui.editorActions"を拡張する方法を説明します。
それでは以下の手順で、「Hello2プラグイン」にサンプル・エディターを開いたときに「Hello,Eclipse world」ダイアログを表示するエディタ・アクションを追加しましょう。
はじめにマニフェスト・エディタの「拡張」ページを表示し、「追加」ボタンをクリックして、「新規拡張」ウィザードを起動します。次に拡張ポイント"org.eclipse.ui.editorActions"を選択し、「新規拡張」ウィザードを終了します。
"editorContribution"のプロパティ設定
"org.eclipse.ui.editorActions"を右クリックします。表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「editorContribution」を選択し、"editorContribution"のプロパティを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| id | examples.hello2.editorContribution |
| エディタ・アクションおよびメニューのグループを識別するID | |
| targetID | examples.hello2.editors.SampleEditor |
| このエディタ・アクションおよびメニューのグループを表示するエディタのID |
"menu"のプロパティ設定
"examples.hello2.editorContribution"を右クリックします。表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「menu」を選択し、"menu"のプロパティを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| id | editorMenu |
| メニューを識別するためのID | |
| label | サンプル・エディター・メニュー(&M) |
| メニューの名前 | |
| path | 値:なし |
| メニューのルートから開始する新規メニューの位置。 省略するとadditionsグループに追加されます |
"separator"のプロパティ設定
"サンプル・エディター・メニュー"を右クリックします。表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「separator」を選択し、"separator"のプロパティを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| name | editorMenuGroup |
| セパレータ名 |
"action"のプロパティ設定
"examples.hello2.editorContribution"を右クリックします。表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「action」を選択し、"action"のプロパティを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| id | examples.hello2.actions.SampleEditorMenuAction |
| エディタ・アクションを識別するためのID | |
| label | サンプル・エディター・アクション(&S) |
| エディタ・アクションの名前 | |
| class | examples.hello2.actions.SampleEditorMenuAction |
| エディタ・アクションの実装クラス(エディタ・アクション・クラス)の完全修飾クラス名。 org.eclipse.ui.IEditorActionDelegateをインプリメントしていなければいけません |
|
| accelerator | 値:なし |
| 使用されません。代わりにdefinitionIdを使用します | |
| definitionId | 値:なし |
| エディタ・アクションが扱うコマンドのIDを指定します("org.eclipse.ui.commands"の拡張) | |
| menubarPath | sampleMenu2/sampleGroup2 |
| メニューのどこにエディタ・アクションを定義するかを指定し ます。menu要素のidやseparator要素のname、およびgroupMarker要素のnameを"/"で区切って指定します。指定した位置 にメニュー・アイテムとして表示されます。省略すると、メニューにエディタ・アクションを追加しません | |
| toolbarPath | sampleGroup2 |
| ツールバーのどこにエディタ・アクションを定義するかを指定 します。separator要素のname、およびgroupMarker要素のnameを"/"で区切って指定します。指定した位置にボタンとして表示 されます。省略すると、ツールバーにエディタ・アクションを追加しません | |
| icon | 値:なし |
| エディタ・アクションに表示されるアイコンのパス。メニュー・アイテムやツールバー・ボタンのアイコンとして表示されます | |
| disabledIcon | 値:なし |
| エディタ・アクションが使用できないときに表示されるアイコンのパス | |
| hoverIcon | 値:なし |
| マウスがエディタ・アクション上にあるときに表示されるアイコンのパス | |
| tooltip | Hello, Eclipse world |
| ツールチップ | |
| helpContextId | 値:なし |
| ヘルプ・コンテキストのID(F1キーをクリックすると表示される) | |
| style | push |
アクションのスタイルを指定します(以下の値を指定することができます)
|
|
| state | 値:なし |
| エディタ・アクションの初期状態(styleがradioかtoggleのとき指定する) | |
| enablesFor | 値:なし |
| エディタ・アクションを使用可能にするために、一致しなければならない選択カウント | |
| actionID | 値:なし |
| テキスト・エディタが使用する内部タグ(使用しません) |
