Eclipseで実現するリッチクライアントの世界 3

配布用にまとめる

配布用にまとめる

次にRCPのアプリケーションとして配布用にまとめ、Eclipseからではなく、アプリケーション単体で実行する方法について説明します。

メニューから「ファイル→エクスポート→デプロイ可能なプラグインおよびフラグメント」を選択します。

「エクスポート・オプション」を"ディレクトリー構造"に変更し、「宛先→ディレクトリー」に任意のパスを設定し「終了」をクリックします。

プラグインおよびフラグメントのエクスポート
図6:プラグインおよびフラグメントのエクスポート
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
 

ここまでで今回作成したアプリケーションがプラグインとして出力されるので、次に必要なプラグイン(実行時に「必須プラグインの追加」でチェックがついたもの)をエクスポートしたディレクトリの"plugins"配下にコピーします。

プラグイン バージョン
org.eclipse.swt 3.0.2
org.eclipse.ui.workbench 3.0.2
org.eclipse.ui 3.0.2
org.eclipse.core.expressions 3.0.0
org.eclipse.core.runtime 3.0.2
org.eclipse.help 3.0.0
org.eclipse.jface 3.0.2
org.eclipse.osgi 3.0.1
org.eclipse.update.configurator 3.0.0
org.eclipse.swt.nl1 3.0.1
org.eclipse.swt.win32 3.0.2
表2:必須プラグイン

最後にEclipseのホームディレクトリーにある"startup.jar"を、エクスポートしたディレクトリーにコピーし、以下のコマンドを実行します。Eclipseから実行した場合と同様に表示されれば成功です。
 

>java -cp startup.jar org.eclipse.core.launcher.Main -application SimpleBrowser.SimpleBrowser

まとめ

今回まででEclipse RCPアプリケーションの流れについて見てきました。次回は、作成したアプリケーションをクライアントへ配信する方法について説明します。

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