(PDCとすべき)SambaマシンをNTドメインに追加
(PDCとすべき)SambaマシンをNTドメインに追加
以下のようにしてSambaマシンをBDCとしてNTドメインに参加させる。
# net rpc join -S NTのPDCマシン名 -w ドメイン名 -U Administrator%パスワード そして、Sambaを起動して動作を確認しよう。
# service smb start ![]()
net rpc vampire コマンドでユーザ情報、グループ情報を移行
vampire機能による複製を以下のように実行する。
# net rpc vampire -S NTのPDCマシン名 -U Administrator%パスワード これでSambaマシン上からユーザやグループ情報が利用できるはずなので、以下のコマンドで確認しよう。
# getent passwd
# getent group ![]()
共有データをNTからSambaへコピー
もし、既存のNTサーバ共有データをコピーする場合は、Windowsクライアン トからエクスプローラでドラッグ&ドロップで構わないが、Samba側にACLをサポートしたファイルシステムを利用しており、アクセス権限もコピーした い場合は、XCOPYの/Oオプションを使ってコピーしよう。
例として、NTサーバのマシン名をNTPDCとし、Sambaサーバのマシン名をSMBPDC、コピーする共有名をSHARE1とする。
XCOPY \\NTPDC\SHARE1 \\SMBPDC\SHARE1 /S /E /O なおXCOPYの/OオプションはWindowsNTではサポートされていないので、上記コマンドはWindows2000/XP/2003で実行する。
SambaマシンをPDCとして設定
Sambaをドメインコントローラとして起動すれば移行は完了だ。以下のsmb.confのパラメータをPDC用に変更しよう。
- domain master=Yes
- os level = 64
- wins serverの行を削除
- wins support=yes(PDC以外のすべてのマシンでWINSサーバをPDCとする)
最後に
本連載の「実践!Samba移行術」は今回で最後となりました。これまで、 Samba2.2とWindowsNT4.0からの移行を中心にお話を進めてきました。Samba3.0を推薦する理由としましては、セキュリティが高 く、一括したアカウント管理が行え、低コストによる導入が可能です。Samba2.2やWindowsNT4.0を使用している方々は、この機会に Samba3.0にしてみてはいかがでしょうか?
最後まで、お付きあいいただきありがとうございました。