実践!Samba移行術 5

(PDCとすべき)SambaマシンをNTドメインに追加

(PDCとすべき)SambaマシンをNTドメインに追加

   以下のようにしてSambaマシンをBDCとしてNTドメインに参加させる。


 

# net rpc join -S NTのPDCマシン名 -w ドメイン名 -U Administrator%パスワード

   そして、Sambaを起動して動作を確認しよう。


# service smb start

 

net rpc vampire コマンドでユーザ情報、グループ情報を移行

   vampire機能による複製を以下のように実行する。
 

# net rpc vampire -S NTのPDCマシン名 -U Administrator%パスワード

   これでSambaマシン上からユーザやグループ情報が利用できるはずなので、以下のコマンドで確認しよう。



# getent passwd
# getent group

 

共有データをNTからSambaへコピー

   もし、既存のNTサーバ共有データをコピーする場合は、Windowsクライアン トからエクスプローラでドラッグ&ドロップで構わないが、Samba側にACLをサポートしたファイルシステムを利用しており、アクセス権限もコピーした い場合は、XCOPYの/Oオプションを使ってコピーしよう。

   例として、NTサーバのマシン名をNTPDCとし、Sambaサーバのマシン名をSMBPDC、コピーする共有名をSHARE1とする。

 

XCOPY \\NTPDC\SHARE1 \\SMBPDC\SHARE1 /S /E /O

   なおXCOPYの/OオプションはWindowsNTではサポートされていないので、上記コマンドはWindows2000/XP/2003で実行する。

 

SambaマシンをPDCとして設定

   Sambaをドメインコントローラとして起動すれば移行は完了だ。以下のsmb.confのパラメータをPDC用に変更しよう。

  • domain master=Yes
  • os level = 64
  • wins serverの行を削除
  • wins support=yes(PDC以外のすべてのマシンでWINSサーバをPDCとする)

最後に

   本連載の「実践!Samba移行術」は今回で最後となりました。これまで、 Samba2.2とWindowsNT4.0からの移行を中心にお話を進めてきました。Samba3.0を推薦する理由としましては、セキュリティが高 く、一括したアカウント管理が行え、低コストによる導入が可能です。Samba2.2やWindowsNT4.0を使用している方々は、この機会に Samba3.0にしてみてはいかがでしょうか?

   最後まで、お付きあいいただきありがとうございました。

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