実践!Samba移行術 4

Sambaのユーザ管理

LDAPサーバへの初期データ投入   これで一通り設定は終わったので、ユーザ登録を行うが、その前にLDAPサーバの初期データを投入する。smbldap_config.pm の修正を確認し、以下のコマンドを実行するだけだ。 # smbldap-populate.pl -a Administrator

小田切 耕司

2005年2月7日 20:00

LDAPサーバへの初期データ投入

   これで一通り設定は終わったので、ユーザ登録を行うが、その前にLDAPサーバの初期データを投入する。smbldap_config.pm の修正を確認し、以下のコマンドを実行するだけだ。


 

# smbldap-populate.pl -a Administrator -b Guest

   引数の-a Administrator はslapd.confとsmb.confで説明した管理者アカウント名を指定する。-b Guest はsmb.confのところで説明したが、ゲスト接続時に使用するアカウントを指定する。

   このコマンドを実行することでLDAPの中に管理者アカウント、ゲストアカウント、ビルトイングループ、ドメイングループなどが作成される。

   smbldap-toolsの設定のところで説明したが、もし、$SIDが表示されなくて、仮のSIDを使った場合やLDAPの設定を誤ってしまい、データを初期化するときは以下のようにする。

 

 

# service ldap stop
# rm /var/lib/ldap/*
# service ldap start

上記でLDAPのデータは消えてしまうので、再度初期データを投入する。

   初期データ投入がうまくいったら、ドメイン管理者アカウント(Administrator)のパスワードを設定する。PDCマシン上でrootになり、以下を1度だけ実行すればよい。



# smbldap-passwd.pl Administrator

   slapd.confの説明のところでも解説したが、ここではrootpwパラメータと同じパスワードを設定し、設定完了後slapd.confのrootpwパラメータを削除する。

 

Sambaの起動

   LDAPに初期データが投入できたら、以下のコマンドでSambaを起動しよう。
 

# service smb start

   起動できたかは



# service smb status

で確認する。起動できない場合は、/var/log/samba/にエラーログが出力されるので、内容を調査し、対処を行うといいだろう。

 

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