streamsサンプルを試す

2006年12月6日(水)
江川 潔

はじめに

   本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。

   今回はサンプル21「streams」デモについて解説します。

   連載ではWindowsについてのみ確認を行い、足りない手順についての内容を追加しています。UNIXを利用する場合には、Windowsの手順を参照してください。


なおビルドや起動にはCeltix 1.0環境が必要です。あらかじめ本誌連載「オープンソースESB『Celtix』を解き明かす」を参考にしてインストールを行っておいてください。

サンプル21 streamsのデモ

   この「streams」は、ストリームハンドラを使ったメッセージ転送の方法を示したデモです。ストリームハンドラは、クライアントとサーバの両方 にインストールする必要があります。送信メッセージを圧縮する際には、バインドするOutputStreamをメッセージを圧縮する機能のものとします。 このとき、メッセージの受信には伸張用のInputStreamを使用します。

   ストリームハンドラはCeltixの独自のもので、トランスポートと読み書きを行う前に呼び出します。ハンドラは、メッセージの読み書きに使用する 「java.io.OutputStream」や「java.io.InputStream」を含んだMessageContextを受け取ります。メッ セージを圧縮したい場合には、「GZIPOutputStream」と「GZIPInputStream」の組み合わせにより圧縮と伸張を行います。

   「streams」デモを実行する前に、以下の内容を確認してから作業してください。

必要条件

   celtix.jarがCLASSPATHに登録されていて、JDKとantのbinディレクトリがPATHに登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。

   環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。

※注1: 以下のUNIX環境での手順は著者の環境で動作確認をしていません。Windowsの環境についてはWindows XP Professionalで動作確認を行っていますので、UNIXの手順で不明な点がある場合はWindowsの手順を参考にしてください。
日本アイオナテクノロジーズ株式会社 テクニカルセールスマネージャ

株式会社富士通SSLでNTT仕様のオペレーティング・システムの開発に従事したのち、日本ディジタルイク イップメント株式会社でNTT向けシステムの開発、その後、ソフトウェアとハードウェアのプリセールス活動を展開した。DECの合併を経て、現職のミドル ウェア製品のマーケティング、アライアンス、プリセールスなどに従事。

blog「Essence is Real」
http://blogs.iona.com/essence/

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