ジョブスケジューリング
ジョブスケジューリング
Senju Operation Conductor(eXsenju)ではさまざまなジョブスケジュールの設定が行える。表3に特徴的な機能をあげる。
- 定義の作成や変更の履歴を蓄積し、オペレーション証跡を残すことでIT全般統制に対応
- ジョブ定義の更新履歴の蓄積/確認
- オペレーション情報の蓄積/確認
- ジョブの稼働日一覧出力
- 差分確認機能
これらについても詳しくみていこう。
定義の作成・変更履歴を蓄積し、オペレーション証跡を残すことでIT全般統制に対応
現在企業には、不正が起きない仕組みを持つことはもちろん、万が一不正が起きた場合にその履歴が追跡できる仕組み作りが求めらている。Senju Operation Conductor(eXsenju)では、そのようなシステム上で起こる不正や誤りを追跡する際に必要となる定義の変更履歴やオペレーション情報を蓄積 することができ、内部統制に効果がある。
ジョブ定義の更新履歴やオペレーション情報の蓄積・確認と稼働日一覧出力
Senju Operation Conductor(eXsenju)の千手ブラウザを用いることで、蓄積されたジョブスケジュール定義の更新者情報や更新時刻から、「いつ」「誰が」定義データの変更を行ったかを把握可能である。
千手ブラウザからの操作や編集に入力した「申請者」「承認者」などの申請情報も自動的にオペレーションログに蓄積されていくため、このオペレーションログは不正・誤りの追跡する際に大いに役立つ。
また、指定した運用日付に稼働する予定のジョブ稼働日一覧リストを取得することも簡単に行える。
差分確認機能
Senju Operation Conductor(eXsenju)を用いれば指定した2つのネットワークの差分情報を出力することができる。この差分情報を用いることでジョブ/ネットワーク構成を変更した場合に変更内容を容易に把握しやすくなっている。
Senju Operation Conductor(eXsenju)ではサーバの運用管理を支援するこれらの機能により、管理者の負担を減らし、効率的なサーバ運用管理を実現しているのである。
(協力:野村総合研究所 應和 周一)
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この記事の筆者
“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。
2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。
また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。
システムマネジメント事業部 千手・アウトソーシング営業部
ITILをベースに、お客様ITサービスの運用コスト低減及びサービスレベルと顧客満足度向上に向けたコンサルティングや、ITIL準拠のプロセス/ツー ルの設計/導入支援を経て、現在は運用管理ソフトウェアSenju Familyのマーケティングを担当。ITILマネージャ試験採点官。ITIL V3 Service Operationレビュア。
http://senjufamily.nri.co.jp/
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