NEC、データセンター向け小型バッテリー内蔵の省電力サーバーを発売
NECは12月19日、データセンター向け省電力サーバー「Express5800/ECO CENTER」において、小型バッテリー内蔵のラックサーバー「Express5800/E120d-1」を販売開始した。
「Express5800/E120d-1」は、小型バッテリーを内蔵し、データセンターでは不可欠であった大型または外付けのUPSなしで、停電時の対策を可能とする。NEC独自のファン回転数制御やエアフロー設計などにより、サーバー単体で、従来モデル比最大14%の消費電力削減が可能。さらに、新製品が複数台稼動するラック単位に、大型UPSを通さず電力供給することで変換ロスを削減し、ラックあたり最大5%、合計で最大18%の省電力化を実現する(NEC調べ)。希望小売価格は316,000円から(税別)。
「Express5800/E120d-1」の主な特長は次の通り。
・電力変換ロス削減と省電力設計により最大18%省電力化
NEC独自のファン回転数制御やエアフロー設計などにより、サーバー単体で、従来モデル比で最大14%の省電力化を実現。大型UPS導入の場合、商用電源から個々のIT機器までの給電の間に、AC⇒DC変換が複数回繰り返されることで、変換ロスが発生するが、小型バッテリー内蔵のIT機器の場合、大型UPSを通さずに直接給電できることで、2回分の変換をなくすことが可能で、ラックあたり最大5%の省電力化を実現。サーバー単体の省電力化と合わせて、最大18%の省電力化を実現する。
・小型で長寿命なバッテリーを内蔵し、省スペース化を実現
ニッケル水素バッテリを最大2台まで搭載可能で、約5年間の交換が不要。大型または外付けのUPSでは1~3年でバッテリー交換が必要なため、本製品の導入によりコストの削減に繋がる。本製品を導入することで、従来ラックに搭載していた外付けUPSを削減可能で、最大で設置スペースを2分の1に削減できる。
・停電時自動パワーキャッピングにより最大2倍の稼働時間保持
EXPRESSSCOPEエンジンの標準機能により、リモートでバッテリーの状態監視および電源供給の状態に応じたサーバ制御が可能。停電検出時に自動的にパワーキャッピングをかける設定を行うことで、通常稼動時と比較して、停電時のバッテリ稼働時間を最大2倍に伸ばすことができる。これにより、仮想環境等、サーバーシャットダウンに必要とされる時間が長い場合でも、十分な稼働時間保持が可能となる。
あわせて、省電力/高密度なデータセンター向けモジュラー型サーバのラインアップにインテル Xeonプロセッサー搭載の1ソケットモデル「Express5800/E110d-M」を追加し発売を開始した。希望小売価格は201,000円から(税別)。
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