Google+は大きな分割に備えている
Google+ではいくつかの大きな再編が行われており、現在のSNSとしての姿は終わりを迎えることになりそうだ。そもそも、そのSNSという分類が適切だったとすればの話ではあるが。長年にわたってグーグルの副社長を務めているブラッドリー・ホロウィッツは、デビッド・ベスブリスから引き継いで責任者となり、同時にGoogle+をPhotosとStreamsという名の独立したサービスに分割することを発表した。
当分の間、それによってどうなるかという明確な詳細はほとんど明かされない。Photosは言うまでもなく、写真を撮影、編集、シェアするGoogle+の機能だが、Streamsは全く新しいものだ。その他すべての要素が切り離されても、Google+での投稿は残るだろう(ホロウィッツは管理を行わないが、メッセージ/ビデオハングアウト・サービスは単独で存続する予定だ)。
「私にとって重要なのは、このような変化をご理解いただき、弊社のサービスとユーザーの皆様へのサービスの届け方を良い方向に改善することです」とホロウィッツは自身の投稿で述べている。彼の見解から、グーグルが正式にサービス分割をしたのち、どのような方向性を目指すことになるのかをうかがい知ることができる。
Google+の解体
先週行われたForbesのインタビューで、グーグルの製品担当上級副社長であるサンダー・ピチャイはGoogle+が独立した要素に解体されるところだと示唆した。本日のMobile World Congressの壇上で彼が回帰したテーマだ。彼はBloombergのブラッド・ストーンにこう語った。
われわれにとってGoogle+は常に二つのものを中心としてきました。一つはストリーム、そしてソーシャル・レイヤーです。ストリームにはユーザーが熱心に利用するコミュニティがありますが、後者はわれわれにとってより大きなものでした。われわれは写真やコミュニケーションのようなものが非常に重要だという立場に立脚しつつ、その周辺を再編しようとしているのです。
グーグルはハングアウトを維持するつもりだと付言しながらも、ピチャイはGoogle+がどのようにStreamsへと発展するか、またその時期については詳細を述べなかった。ピチャイが示唆したように、「ソーシャル・レイヤー」がGoogle+の特徴である投稿、+1ボタン、コメントなどと切り離されれば、そのネットワークは否応なく閉鎖的になると考えられる。グーグルがよりインスタントでリアルタイムな、Twitterスタイルのネットワークを模索する可能性もある。それによってグーグルの検索結果はより増加するだろう。
もう一方の有力企業フェイスブックも、InstagramやWhatsAppなどの買収を通して、より小さな、専門的サービスへの分割を急いでいる。Messenger、Home、Room、Groupなど、多くの試験的なアプリがFacebookから個別リリースされている。これは、あらゆるものを包含する一つのプラットフォームではなく、小さなアプリに未来のソーシャルネットワークの姿があることを示している。グーグルもこのメッセージを受け取っているのだろう。
トップ画像提供:David Nield
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
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