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あらゆる時計がまもなくスマートウォッチとなる理由

2015年3月12日(木)
ReadWrite Japan

(写真:時計とアクティビティ・トラッキング機能が一体となっている)

大手ガジェットメーカーは時計業界に参入しつつあり、現在、時計メーカーはその対応を始めている。Mondaineは大手スイスメーカーで初めて、アクティビティ・トラッキングを主とする数種類の機能を搭載した時計を発売する。同社は3月中の数週間後に行われる展示会、Baselworld 2015にてその製品を発表する予定だ。

Mondaine Helvetica No 1 Smartでは歩数、移動距離、睡眠の質が追跡可能だ。同製品にはWithings Activitéのようにアクティビティ・トラッキング用のインダイヤルが一つ配置されている。特筆すべきは、Jawbone やナイキのウェアラブルと同じMotionXおよびSleeptrackerセンサーが搭載されていることだ。このような既製の電子部品が、スマートウォッチ普及の可能性を広げている。

現在、スマートウォッチに必要なセンサーは安価で仕入れ、既存のデザインに組みこむことができる。そのため、より多くの機種が腕時計からスマートウォッチへと変貌を遂げることになるだろう。タグホイヤー、スウォッチ、その他いくつかの一流時計メーカーがスマートウォッチを開発中である。

時計業界の有力ブランドはシリコンバレーの技術を採り入れている。例えばFossilは昨年9月にインテルと提携し、「ファッション業界に向けたウェアラブル・テクノジーをより発展させるために」一致協力することを発表した。

The Helvetica No 1 Smart

Mondaineの新製品は、同社によれば「誇りを持って過去に学び、同時に未来に向けて鮮やかな一歩を踏み出す」ものだ。睡眠サイクルの適切なタイミングで自然にユーザーを起こしてくれ、携帯電話やタブレットでアプリを併用することにより「Get-ActiveアラートとSmartコーチング」を利用できる。

全く経験のない分野ゆえに、老舗時計メーカーにとって、ソフトウェアを自社の技術とうまく組み合わせることはより挑戦しがいのあることだ。

同製品は通常の時計用電池を使用しているが、交換が必要になるのは2年以上先である。Apple Watchのユーザーがバッテリーを毎日充電しなければならないのとは非常に対照的だ。

Helvetica No 1 Smartは、Horological Smartwatch Open Platformを利用した初のスマートウォッチでもある。このプラットフォームは、シリコンバレーに拠点を置くFullpower Technologiesと、数社のスイス製時計ブランドのオーナー、Union Horlogère Holdingとの合弁事業により開発された。

このプラットフォームはバックエンド数値演算処理およびセンサーによるモニタリング機能を擁し、時計から正確な数値を得て、それに基づきアドバイスを提供する。この技術はMondaineモデルだけでなく、今後発表される予定の他のスマートウォッチにも利用されていることが既に確認されている。

Mondaineが初めてスマートウォッチに進出した本製品は、2015年秋に約850スイスフラン(本日のレートで約900米ドル)で発売予定だ。モバイル・プラットフォームの互換性や、全世界で購入可能かどうかはまだ不明だが、Baselworld 2015にて明らかとなるだろう。

トップ画像提供:Mondaine

David Nield
[原文]

※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。

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