APIデモ祭り! API Meetup Tokyo〜Summer of Lab〜参加レポート
2014年7月にスタートしたWeb APIに特化したコミュニティ API Meetup
API Meetupは、Web APIに特化したオープンなコミュニティとして東京、大阪などの都市を中心に勉強会を定期的に開催しています。
なお、本イベントを含む過去のイベントはコミュニティページより動画アーカイブを視聴可能です。
API Meetup コミュニティページ
https://api-meetup.doorkeeper.jp/
本記事では、API Meetup 1周年記念として開催されたAPIデモ大会となる、API Meetup Tokyo #9 〜Summer of Lab〜の様子をお伝えします。
API Meetup Tokyo #9 〜Summer of Lab〜 イベントサイト
http://eventdots.jp/event/567136
API Meetup Tokyo #9 〜Summer of Lab〜 動画アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=cQATcnlm15Y
ツイッターまとめ(Toggetter)
http://togetter.com/li/867390
総勢15名のスピーカーによるAPIデモ
今回は、過去に参加されたスピーカーの方や一般応募の方を含め、総勢15名のスピーカーによりプロダクションサービス、プロトタイプ、自作のアプリケーションなどによるデモを中心にライトニングトーク形式で発表が行われました。
- フォージビジョン 長谷川晴久 aka わっふるめーかーさん(@waffle_maker)
- CTC 金子さん(@tktk8924)
- PaaS勉強会 草間さん(@jacopen)
- Moongift 中津川さん(@moongift)
- グラフィシア 二村さん
- Panasonic 一津屋さん
- NTTコミュニケーションズ 緒方さん
- Kaizen Platform 伊藤さん(@naoya_ito)
- Japan Azure User Group(JAZUG)/pnop Inc. 亀渕さん
- 藤田 壮吉さん
- Bluemixユーザ会 原田さん
- NTTコミュニケーションズ 小松さん(@komasshu)
- エアー 菊池さん(@AirKikuchi)
- Appiaries 小島さん
- PayPal Tokyo 岡村さん(@benzookapi)
本記事ではすべてのセッションに触れることはできませんが、いくつかのセッションに絞って内容を紹介していきます。
「あれもこれも、繋いで遊ぼう」
スピーカー:PaaS勉強会 草間さん(@jacopen)
Node-REDを使ってツイッターでメンションが飛んでくると任意のサウンドで通知するサンプル、Ingressの通知を効率良く監視するサンプルを発表されました。
後者のサンプルでは、Node-RED、Gmail、Philips Hue(APIでコントロールできる照明)をつなぎ合わせることで指定したポータルが攻撃を受けると照明が赤く変わり視覚的に監視できる仕組みを紹介し、複雑なコードを書くことなくNode-REDで簡単にIoTを楽しめる様子に会場も盛り上がっていました。
「Design-Driven API Development」
藤田荘吉さん
APIの記述言語の背景、APIを変更する際の難しさ、さらにこれらの課題を解決する為のアイデアとして、Design-Driven API DevelopmentというAPI開発方法を発表されました。デモでは、第2世代のAPI記述言語であるSwaggerを用いてDesign-Driven API Developmentで開発された自作のHacker Newsクライアントを例にサーバサイド、クライアントサイドのアーキテクチャをSwaggerの使い方と合わせて紹介されていました。
「BluemixをAzureで機械学習する自動応答チャットする旅行提案アプリを作ってみた」
Bluemixユーザ会 原田さん
IBM Bluemix上で動作するNode.jsをベースにIBM WatsonのQuestion Answer、MongoDB、OpenStack SwiftオブジェクトストレージとAzure Machine Learningで構成された対話型旅行提案Bot “またたび” の発表をされました。
期間、人数、予算、旅先の種類(定番、マニアックなど)を入力すると候補の観光地、ルートなどを対話的にチャット形式で表示してくれるアプリケーションとなっていました。なお、表示結果のフィードバックをすることで分析精度の向上をはかる機能も盛り込まれているようです。現時点では使っているデータの契約上、クローズドで限定的にのようですが、サービスを一緒に立ち上げてくれるオーナーを募集されているようです。
「PayPal meets Game」
Paypal Tokyo 岡村さん(@benzookapi)
Unityで作った3DアプリケーションとPayPal決済APIを連携させたサンプルアプリケーションのデモを発表されました。決済処理はPayPalが提供しているサンドボックスを使って仮想的に決済処理を実現されているようです。
サンプルアプリケーションですのであくまでも現実の決済ではありませんが、ゲーム内ではかわいらしいクマが動いており球を当てるとポイントが加算され、一定量球を撃つとポイントが減算されていき、ポイントに関わる決済をPayPal決済APIを使って処理するというものでした。
Unity内ではWeb APIの処理は工夫が必要なようですが、仮想技術を利用した3Dゲームと通貨決済の処理という新しい可能性について非常に興味深い内容となっていました。
以上、4セッションの紹介でしたがいかがでしたでしょうか? ぞれぞれのセッション詳細と残りのセッションはコミュニティページの動画アーカイブより視聴可能ですので是非ご覧ください。
API Meetupでは継続して勉強会を開催していく予定で12月上旬に API Meetup Tokyo #11 を計画しています。詳細はAPI Meetupコミュニティページに記載しておりますので、興味のある方は一度参加されてみてはいかがでしょうか?
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