見せサバ完成!費用や作業ポイントを振り返る
5. なんということでしょう
これが、完成したCubeを設置したところです。
before
after
お世辞にも格好良いとは言えなかった旧マシンの印象は影を潜め、新たに命を吹き込まれたCubeが、一段と輝いているように見えます。
外観だけではなく、作りこまれた内部も自宅サーバーとして申し分ない性能を発揮してくれることでしょう。
6. Appendix
◆スイッチ
Sandy Bridge版は、使用していないPS-2の端子を使用しましたが、AMD版の、背面パネルの任意の位置に、穴を開けて、ねじ留めの方が簡単です。
◆大変だったところ
- 1. 各パーツの兼ね合いについて
- サイズは、ざっくりとした計算をしていたため、本組みしたところ、2-3mmの差で、インナーケースのねじが止められないところがありました。そのため、最初のSandyBridge版では、CPUクーラーを購入し直しました。 また、マザーボードのやすりがけもけっこう削ることになりました。170mm×170mmのマザーボードを選択すると、余計な手間が無くて良いです。CUBEのケースはサイズがシビアなため、仮組みはしっかり、インナーケース組み立てまでの確認をすることをお勧めします。AMD版は、170mm×170mmのマザーボードを使用しています。
- 2. マザーボードのデザインについて
- POWERLEDの位置は、スペースがあるマザーボードが少なく、電源などのパーツに干渉します。そのため、中心に配置することができず、弱々しい光になります。POWERLEDの配置もできないもの(中心にメモリを設置するデザインのマザーボード)もあります。そのため、使用したくてもできないマザーボードがありました。
- 3. 道具の取り扱いについて
- ホットボンドや、ホットナイフ使用時に、不注意で床を焦がしました。紙を敷いていましたが、不要な雑誌や、厚みのある新聞の用意が必要でした。取り扱いには十分ご注意ください。
◆費用一覧
パーツ、道具で最終的に使用したものの、購入した品一覧です。
第2回でも購入品一覧を公開していますが、途中、構成変更があったため、追加で購入したものや、購入はしたものの、実際には使用できなかったものもあります。最終的に使用したものが、以下の表です。参考までに、購入時の価格を記載します。
◆SandyBridge版パーツ
# | 項目 | 詳細 | 価格 |
---|---|---|---|
1 | ケース | 流用 | - |
2 | CPU | i5 2405s(Intel) | ¥17,800 |
3 | ヒートシンク | Slim Silence i-Plus | ¥2,580 |
4 | マザーボード | P8-H67-I(ASUS) | ¥13,800 |
5 | メモリ | DDR3 1333 4GB | ¥4,950 |
6 | HDD | 2.5インチ SSD(Crudial 4M 64GB) | ¥9,980 |
3.5インチ変換マウンタ | ¥480 | ||
7 | DVD-ROMドライブ | SONYスリムドライブ | ¥4,270 |
SATAケーブル | ¥880 | ||
8 | 電源 | NT-ITX/PW120Plus | ¥7,680 |
9 | タッチスイッチ | ATX電源スイッチ | ¥580 |
LED | ¥480 | ||
10 | - | 押しボタンスイッチ | ¥198 |
11 | OS | Windows7 Home(64bit) | ¥9,980 |
12 | ケースファン | 80mmx80mm | ¥380 |
合計 | ¥74,038 |
◆製作に使用した道具と加工費用
# | 項目 | 価格 |
---|---|---|
1 | 電動ドリル | ¥2,980 |
2 | ドリルビット(ドリル替え刃) | ¥580 |
3 | ホットカッター | ¥1,340 |
4 | ホットボンド | ¥315 |
5 | グルースティック | ¥105 |
6 | 紙やすり×2 | ¥150 |
7 | スペーサー | ¥105 |
8 | ケーブルまとめ | ¥105 |
9 | 板金 | ¥1,800 |
合計 | ¥7,480 |
◆パーツ費用一覧(AMD版)
# | 項目 | 詳細 | 価格 |
---|---|---|---|
1 | ケース | 流用 | - |
2 | CPU | Phenom II X4 905e BOX(AMD) | ¥8,980 |
3 | CPUクーラー | Slim Silence AM2 | ¥2,180 |
4 | マザーボード | 880G-ITX WiFi(ZOTAC) | ¥10,800 |
5 | スペーサー | 六角スペーサー | ¥198 |
6 | POWER LED用 | 樹脂ドームカップ | ¥84 |
7 | スイッチ | 電源スイッチ(検証セット) | ¥380 |
8 | - | 押しボタンスイッチ | ¥190 |
9 | - | 延長ケーブル | ¥198 |
10 | ケースファン | ノーブランド | ¥380 |
11 | - | 電源分岐用ケーブル(AINEX) | ¥300 |
12 | メモリ | DDR3 1333 4GB | ¥4,950 |
13 | HDD | 2.5インチ SSD(Crudial 4M 64GB) | ¥9,980 |
3.5インチ変換マウンタ | ¥480 | ||
14 | DVD-ROMドライブ | 新規購入スリムドライブ | ¥7,980 |
SATAケーブル | ¥880 | ||
15 | 電源 | NT-ITX/PW120Plus | ¥7,680 |
16 | OS | Windows7 Home(64bit) | ¥9,980 |
17 | POWER LED | 白色5mm(AINEX) | ¥580 |
合計 | ¥66,200 |
※網がけは流用品
板金…¥3,000程度
最後に・・・次回(?)への意気込み
自分で製作すると、達成感と愛着がひとしおです。きょう体が使用できなくなるまで、中身を替えてずっと使用したいと思います。また、今回チャレンジしたことで要領やコツが分かったため、早速、3台目も製作したくなりました。170mmx170mmという縛りがあるため、より挑戦心を掻き立てられます。
板金加工を依頼できるところがあれば、マザーボード、スイッチ等の配置の自由度が上がります。本記事を読んで興味を持った方は、ぜひ、CubeをWindowsで末長く使うための改造を試してみてください。
【参照させていただいたサイト】
MSK Japan Soft Creators:G4 Cube 改造 ATI Rage128proをATI RADEONに交換する
ヤナソフト: PCオーディオ番外編(Mac Cube in mini)
DOS/V Power Report:Sandy Bridgeで自作PCを始めよう!
<サイト最終アクセス:2011.07>
その他、協力:kazumix氏