優勝チームメンバーが語るINSTALL MANIAX 5決勝大会
IM5決勝レポート Kazumix編
事前の準備
2011年10月23日 決勝準備へ向けた戦略ミーティングをTwitterとメールで開始しました。ロール構築担当は、今までの経験から僕(Kazumix)が担当しました。
発表されたルールから提示されるソフトウェアの予想と戦略を立て、ロール構築の方向性を決めるのが目的です。この時は以下のように予想していました。
- ガチャガチャのカプセルに含まれるソフトウェアは、多分予選でインストール率高い順番
- Ruby on railsは多分来ない、Perlの癖の強いのも来ないだろう
- ガチャガチャって物理的に50個もカプセル入って無いよね
- パス1回で詰むのはかなり痛い、運が悪けりゃ終了~
とはいっても、何が出てくるのかわからないのがマニアックスです。1台のWeb Role 2008R2 (Full IIS) + PHP / Perl / Ruby / .NET + MySQL + FTP + リモデ(Remote Desktop)+ SSH + SCP + 7zip + GnuWin32 + Vim32という、ガチガチの構成で準備する事にしました。最悪リモデが出来なかったとしても、SSH/SCP/FTPで完結できる構成です。
戦略
この時の予想では、世界のAzureチームは男性のみで挑んでくると思い込んでおり、マークから完全に外れていました。結果的にはこのチームにかなり追い詰められる事になります。他にマークしていたのは「にゃにゃりん」、「BOBS」、「Passione」で、「にゃにゃりん」はロールがうまく作れれば伸びてくるだろうと思っていました。
「BOBS」、「Passione」は、決勝常連に女性2名という構成なので、追い上げが怖いと考えマークしていました、特に64くんは打倒たかさん(前回優勝)を目指しているので、準決勝で当たりたくないなぁ、という気持ちでした。
順番
この時点では、出場順を以下のように考えていました。
準決勝 | 決勝 |
---|---|
kazumix | linyixian |
ごはん大好き | ごはん大好き |
linyixian | Kazumix |
ロール開発開始
当初から、ロールデプロイ後にインストールではなく、Startup Taskを使って環境構築する方向で進めました。仕様は以下のとおりです。
- BLOBからXMLフィード取得
- URLからダウンロード、LocalStorageにサイレントインストール
- IISはappcmdで完全自動設定
こんな感じで開発を進めていると、アレ?とこれ普通のアプリも展開できるよね?と気が付きました。それから、追加でコンテンツの展開も行う仕様の独自プログラムを開発しました。
- フィードから予選の推察OSSをダウンロード
- 展開
- 各種設定の自動置換とパッチ、別MySQLインスタンスへDB展開
- テンポラリフォルダに展開、配置しておく
完成後、インストールを完了させない独自のWebPIみたいな状態になっていました。決勝2週間前に、リモートデスクトップを3人で共用して、試験インストールや事前練習、指導などを行えるようにしました。
決勝前日
新宿のルノワールで初めて3人の顔合わせ、実は予選の時を含めて、3人が一同に揃うのはこれが初めてでした。「linyixian」ってどう読むの?とか、なんで「ごはん大好き」なの?とかから始まり・・・とにかく緊張しないようにね♪って決勝当日の雰囲気を伝えるなど・・・初めてのリアル対面を楽しみました。
そして、決勝直前のギリギリまで悩んでいた事を提案しました。
・順番
何度シミュレーションしても、女性のごはん大好きを大将にしないと厳しいかもしれない、Kazumix、linyixian、ごはん大好きの順番で行こう。
・秘密兵器の不採用
確かにルールにはのっとっているけど、機能が強力過ぎて、正直フェアじゃないと考えている。採用を見送ってやはり手作業でインストールをしていこう。
順番、秘密兵器機能の見送りが決まり、その日の夜に機能制限改造を行いました。
準決勝
よく知っているBOBSチームと準決勝で対戦することが決まり、決勝戦にはどちらかしか行けないかぁと少し落胆しつつ、全力で臨みました。
予想外の展開
あまりマークしていなかった世界のAzureがダークホースで、予想をはるかに上回るペースでした。なかなか追いつかない状況に、正直言ってむちゃくちゃ焦っていました。しかもクジ運が良い。手作業でやろうと話した事すら後悔しました。
前半トラブルに見舞われていたBOBSも壮絶な追い上げで、誰が勝ってもおかしくない状況でした。
大将戦でごはん大好きが最後まであきらめなかったのと、日ごろからの練習の成果もあって、なんとか決勝戦に進む事が出来ました。
作業を進めるkazumix氏。この後悲劇が起こる |