優勝チームメンバーが語るINSTALL MANIAX 5決勝大会
決勝戦前半
準決勝の状況と、世界のAzureが独自ツールを持ち込んでいた事を考え、ウチのチームでも制限を解除しようと提案しました。
が、欲が出るものです、使えるという話を聞いて、今まで検証を行ってきたSインスタンスではなく、XLインスタンスを使ってデプロイをしました。これが悲劇の始まりでした。
決勝戦開始後に、リモートデスクトップでロールに入って、すぐ異変に気が付きました。MySQLのインスタンスが起動していません。これにはパニックでした、今まで一度も起こった事はありませんでした。
自分の出番で原因究明しないと、このあと全滅する、という思いから焦るものの、刻々と時間は過ぎていきます。
自分の出番5分前頃に、背後を向いて「再デプロイする」と伝えて、Sインスタンスを再デプロイしました。この短い間に、何度も優勝はあきらめていましたし、第3回大会決勝の再来だと思っていました (第3回の決勝会場は今回と同じ大学だったのですが、日ごろミスしないPerlをインストールしそこねた苦い経験があります)。
中堅では、linyixianとグルグル回るロールを眺め続け、僕の心は「お通夜タイム」。linyixianの活躍の場を奪ってしまった事や、自分の判断に冷静さを欠いた事を後悔するばかりでした。
しかし、べらんめぇ調のごはん大好きから「リーダー顔上げて!勝てるものも勝てないよ」と励まされました。linyixianもまだ行けますよと、二人ともあきらめていませんでした。
ごはん大好きがこういう事を言うのは初めての事です。レディースの総長(古!)かと思った…w。エスコートするリーダーがコレじゃダメだなと、目のさめるような思いでした。
linyixianの出番終了まであと10分位になった頃、ロールがスタビライズに入りました、今までの経験から、スタビライズはデプロイ完了直前にIOやCPU負荷を安定させるためのステータスである事を把握していたので、すかさずlinyixianに「完了します!準備してください」と伝え、スタンバイに入ってもらいました。
本来は僕がやる予定だった最低限の初期セッティングをlinyixianに引継ぎ、ごはん大好きにバトンしてもらう事に集中してもらいました。
決勝戦後半
半自動とはいえ、最終セッティングは人の手で行うため、ごはん大好きには常に冷静に指示を出す事に集中しました。
「完了していると考えられるソフトウェアをいかに判断するか?」がポイントで、linyixianと一緒にソフトウェアリストを表示させたiPhoneをのぞき込みながら、常に相談しつつ進めたのですが、ここでの判断にも数多く救われました。
その後の追い上げは、観客からすればまるでマジックでしたが、非同期で行っていたため、半自動設定は作業中にも流れ続けていました。
そして無我夢中のまま、決勝戦終了が告げられました。どうなる事か固唾を飲みましたが、チーム「GOPAN☁NATION」は接戦の上、なんとか優勝を勝ち取る事が出来ました。
終わりに
チームを組織する事から始まり、まるで決勝大会みたいだった予選、Twitterでコミュニケーションを取りながら進めて・・・決勝戦とあっという間の半年間でした。
どう振り返っても、まず一人では絶対に優勝できなかったと感じています。そして、誰が勝ってもおかしくなかった状況で戦いに臨んだ参戦チームの皆さんには、心から敬意を表します。
チーム戦だからこそのコミュニケーションの楽しさ、技術力だけでなく、チームワークやメンタルなど、様々な要因に支えられて、3人で勝ち得たものだと改めて感じる事が出来ました。
勝者の証、優勝ベルトを手にする「GOPAN☁NATION」チーム |