ITガジェットレポート 2

チュートリアル

チュートリアル

初期設定が終わると、続いてチュートリアルが始まる。ここでは、手書きメモから別のメモにリンクを貼ったり、Webサイトを検索する機能などを実践的に紹介する。
なお、チュートリアルはスキップすることもできる。

初期設定を終えたら、続けてチュートリアルがはじまる(クリックで拡大)
文字を書く(クリックで拡大)
MOONと書いてNOTEを検索(クリックで拡大)
MOONでWebを検索(クリックで拡大)
Webページを切り抜いてスクラップ出来る(クリックで拡大)
書いた文字にハイパーリンクを付けられる(クリックで拡大)
リンクを付けた文字はシール画像になり、保存しておくといつでも呼び出せるようになる(クリックで拡大)
保存したシールは台帳から呼び出すことが出来て、別のNOTEに貼り付けることが出来る(クリックで拡大)
指で囲んだ丸の中に“電池”または“battery”と書くとバッテリー残量が確認できる(クリックで拡大)
同様に“カメラ”または“camera”と書くとカメラが起動する(クリックで拡大)
“ヘルプ”または“help”でヘルプ画面に移動する(クリックで拡大)
以上でチュートリアルが終了(クリックで拡大)

※7/19に行われたアップデート以前の内容です。

チュートリアルまでを終えて

開封から初期設定、チュートリアルまで紹介してきたが、いかがだったろうか。“紙の進化系”というコンセプトの通り、思いついたアイデアをすぐにスケッチできて、デジタルで保存できるコンセプトは非常に優れている。手書きしか出来ないから、とにかくペンを持って書こう(描こう)という割り切ったスタンスなのがいい。

ただ、実際に使ってみるといくつかの不満点がある。

まず、必須なはずのペンが本体に収納できないことは辛い。鞄に入れて持ち運ぶとペンを探すのに一苦労するし、万が一ペンを忘れてしまうと699gの黒い板をただ持ち運ぶハメになる。特殊な形状のハンドルを付けられたのだから、ペンを収納するためのスペースを設けることもできたのではないだろうか。

ちなみに、初回限定特典のストラップにはペンホルダーが付属するのだが、正直な話、ユーザーがenchantMOON単体をぶら下げて持ち歩くことは考えづらいし、なによりストラップを付けるとベルトの厚みで机に置いた際にガタガタしてしまい、ハンドルのメリットが失われてしまう。筆者は早々に外してしまった。

NO UIを謳うenchantMOONには、画面上にアイコン類などが一切表示されていないのだが、そのため、電源ON状態が分かりづらい。最低限、電池残量や通信状態の表示がないとユーザーは反応できないだろう。一応、電源が入っていれば右端に細いラインが表示されるのだが、しばらくは気づくことができなかった。

また、手を置きながら描いていた時、なぜかシールの画面に移動してしまう事があった。こういった場合にすぐ対応できるよう、アンドゥなどの操作はぜひ1アクションで出来るようにして欲しい。

他にも操作が重いなどの不満点があるのだが、では買うなということかというと、そうではない。

このデバイスの価値は、UEIの清水氏を始めとする開発メンバーがタブレットの理想を追求して、製品化・発売したことにある。そしてその完成度を見極めたいと興味を持ち、成長が見たいと考えるユーザーこそが購入を検討するべきだ。

“タブレットが欲しい人”には選択肢がいくつもある。enchantMOONは、“enchantMOONが欲しい人”だけが買えばいいのだ。床に寝転んで思うままに絵を描くのは、なんとも言えない気持ち良さがある。

7/19にはMOONPhase(OS)がバージョンアップされ2.1.1となり、チュートリアルの追加や消しゴム機能の改善がされた。UIや操作環境についても、継続的なアップデートによって一層使い勝手の高い端末に進化することを期待したい。

とはいえ、ペンを収納する本体用のアタッチメントは追加発売してもらいたいのだが。。

【関連リンク】

enchantMOON

(リンク先最終アクセス:2013.07)

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