連載 :
クラウド時代の正しいシステム運用統合運用管理システムとしてのPandora FMSの実力を探る
2014年7月28日(月)
運用設計
これまでの数回では主に監視について述べたが、ここからは少し運用よりの話をしよう。
Pandora FMSが単純な監視ツールとしてだけではなく、「大規模システムやクラウド環境に適した運用設計」について述べた一連の記事(第7回 - 第13回)で述べたように、「統合運用管理システム」として統合的に活用できる特長が、よくわかるだろう。
障害管理
皆さんは、発生した障害に対して、「どのように対処し復旧させたか」といった情報を、監視システムとは別に管理していることはないだろうか。
Pandora FMSには、ExcelやCVSファイルへのエクスポート機能はないが、インシデント管理機能をもっている。これらは、インシデントの所有者や状態の変更のほか、コメントの追加やファイルの添付など、障害への対応履歴を管理したり記録したりできる(図1)。
さらに、Pandora FMSには、インシデント管理機能が、監視により発生したイベントと連携するような仕組みが用意されている。例えば、「障害」を検知すると、コンソールにイベントが表示されるが、そのイベントから新たなインシデントを作成することができる(図2)。この仕組みは、監視システムにインシデント管理機能が統合されている大きなメリットだ。
もちろん、よりきめ細かいインシデント管理が必要な場合には、外部のインシデント管理システムと連携させることも可能である。PandoraFMS4.0では、外部のインシデント管理システムとして、Pandora FMSの開発元であるArtica社が開発し公開している「Integria IMS」がサポートされている。
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