IBMがLinuxメインフレーム「LinuxONE」発表、Mozillaが「Firefox」最新版をリリース、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
お盆を過ぎて、少し暑さも和らいできたような気もしますが、日中はまだまだ暑い日が続いています。高校野球も終わり、そろそろ秋の気配を感じる季節になってきます。暑さももう少しの辛抱です。
今週も注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。
IBM、Linux専用メインフレーム「LinuxONE」発表
米国IBM社は、8月17日にLinux専用のメインフレームサーバ「LinuxONE」を発表しました。発表されたのは、大規模企業向けの上位モデル「LinuxONE Emperor」と中規模企業向けの下位モデル「Rockhopper」の2つで、「LinuxONE Emperor」は最大で8,000台の仮想マシンまたは数千台のコンテナに対応でき、単一のLinuxシステムとしては最高の性能を誇るものです。「LinuxOne」では、「Apache Spark」「MariaDB」「PostgreSQL」「Chef」などのメジャーなOSSを動作させることができ、またそれだけではなく、英国Canonical社と提携し、「Ubuntu Linux」も動作させることができます。ちなみに「Emperor」は「皇帝ペンギン」を意味し、「Rockhopper」は「イワトビペンギン」を意味するようです。
(参照記事:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1508/18/news095.html)
The Linux Foundationが「OMP」の発足とHuawei社がプラチナメンバーになることを発表
非営利団体であるThe Linux Foundationは8月17日、シアトルで開催中のLinuxConでメインフレームにおけるLinuxの利用促進を狙ったプロジェクトである「Open Mainframe Project(OMP)」の発足を発表しました。OMPの設立メンバーには米国IBM社、米国CA Technologies社、独SUSE社が含まれているほか、複数の大学や教育機関が参加を表明しています。また、同日、The Linux Foundationは、中国Huawei社がプラチナメンバーになることを発表しました。プラチナ メンバーシップは The Linux Foundation における最高レベルの投資であり、中国Huawei社がLinux、オープンソース、および共同開発への傾倒を強化していることを表しています。
IBMら、「Open Mainframe Project」を立ち上げ--メインフレームLinuxを強化する取り組み
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35069013/)
Huawei が Linux Foundation プラチナ メンバーに! グローバル テレコム リーダーが Linux やオープン ソースへの関与を強化
(参照記事:https://www.linuxfoundation.jp/news-media/announcements/2015/08/jp_huawei-deepens-its-investment-linux-and-open-source-software-linux)
英Canonical、オンラインストレージ「Ubuntu One」のコードを公開
英国Canonical社は8月10日、ファイル同期サービス「Ubuntu One」のコードの一部をオープンソースで公開しました。同社のホスティングサービスLaunchPad上に用意されたプロジェクトページより入手できます。「Ubuntu One」は、英国Canonical社がUbuntuで提供していたファイル同期・オンラインストレージサービスで、米国Dropbox社など商用サービスがひしめく分野であり、長期的に持続できないことなどを理由に、2014年4月にサービス停止を発表しました。その際、サービスのコードを公開する意向を明らかにしていました。なお、「Ubuntu One」の提供は同年7月に完全に停止しています。今回公開されたのは、ローカルまたは遠隔にあるデータと同期のために接続するデスクトップクライアントのコードで、ライセンスはAGPLv3です。その他のコードについても今後リリースされる予定です。
(参照記事:http://osdn.jp/magazine/15/08/13/165300)
米Red Hat、KiloリリースベースのIaaS基盤ソフト「RHEL OpenStack Platform 7」を発表
米国Red Hat社は8月5日、OpenStackの最新リリース「Kilo」をベースにしたIaaS基盤ソフトウェア製品の新版「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 7」を発表しました。今回の新版では、「TripleO」に基づいたデブロイや管理業務を支援する新ツール「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform director」の追加により、インストールの簡素化や日々の管理業務の軽減を実現することができ、シンプルな自動クラウドインストールや、ベアメタルリソースの自動プロビジョニング、オンデマンドベースでのハードウェアリソースの再利用などが可能になります。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150818_716622.html)
Mozilla、「Windows 10」対応の「Firefox」最新版をリリース
一般社団法人Mozilla Japan(以下、Mozilla)は8月12日、同団体が提供するWebブラウザー「Firefox」の最新版(バージョン 40.0)をリリースしました。Winsdows10への正式対応の他、悪意あるWebサイトのブロック機能などが追加されています。他にも開発者向け機能として、パフォーマンスツールに新たに3種類のビューが追加され、ページのルーラー表示などが改善されています。なお、Windows向けのほか、Mac、Linux、Android向けにもリリースされています。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/12/news066.html)
今年は、関東地方の海岸線でサメがあらわれ、遊泳禁止になった海水浴場もありましたし、鹿児島では桜島の噴火警戒レベルが引き上げられ、噴火への備えが必要になっています。また、日本の宇宙輸送船である「こうのとり」5号機の打ち上げが成功するなど明るい話題もあり、さまざまなことがあった今年の夏休みでした。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- Microsoft Cognitive Toolkitベータ版が公開、Ubuntu 16.04にライブカーネルパッチ登場、ほか
- IBM、Linux専用エンタープライズ向けサーバ「LinuxONE Emperor II」を発表
- CA Technologies、Linux FoundationのOpen Mainframe Projectに参画
- 日本IBM、クラウドコンピューティングに最適なメインフレームを発表
- 米国Intel社OpenStackのスタートアップに1億ドル出資、GitHubで利用されている言語トップ10はどの言語? ほか
- IBM、LinuxONEを強化しハイブリッドクラウド環境の構築を促進
- Linuxを開発してるのは誰?、MicrosoftとAmazonのIoT版Ubuntu向けAPI、Firefox 36リリース、ほか
- 2日目キーノートではコンテナ、Kubernetesといったキーワードに注目、Kubernetesのセキュリティ技術も解説
- 米Mozilla財団が「Secure Open Source」発表、米MSが「Azure」でFreeBSDを公式サポート、ほか
- OSS:2016年の振り返りと2017年への展望