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オープンソースソフトウエアを収益化するには、ミラクル・リナックスが大規模向け統合監視サーバを発売、ほか

2015年10月9日(金)
吉田 行男

こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。

関東地方では、今週はさわやかな秋晴れが続いています。日中の寒暖の差が激しくなり、職場でも体調を崩している人を見かけます。くれぐれも風邪など引かぬよう、体調に気をつけてください。

今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。

Linux Foundation、協業プロジェクトの推定経済価値は50億ドルとの調査結果を発表

非営利団体であるLinux Foundationは、9月30日に同団体が展開する協業プロジェクトの経済的価値に関する初の調査報告書を発表しました。この報告書では、ソースコード行数、開発人月とコストから割り出した合計の経済価値が50億ドルを優に上回ると記述されています。Linuxを生んだオープンソースモデルに基づく技術開発を進めることができる場所として協業プロジェクトという場を提供しており、すでに22のプロジェクトがあり、500社以上の企業と数千単位の開発者が参加しています。同団体のディレクターであるJim Zemlin氏は、「大規模なコラボレーションのためのツールと結びつきがあれば、あらゆる問題を解決できる」とオープンソースのコラボレーションモデルの強みを語っています。

(参照記事:https://osdn.jp/magazine/15/10/02/100800

秘密分散方式のスケールアウトストレージをLinuxソフトウェアで実現する「IzumoFS」、東京大学発のスタートアップが発表

IzumoBase社が9月30日、世界初となる秘密分散機能搭載のSoftware-Defined Storage(SDS)製品「IzumoFS」発表しました。IzumoFSは複数のLinuxサーバを束ねて仮想的な1台のNASストレージサーバを構築するソフトウェアです。大きな特長は、複数のノードへストレージデータを分散する方式としてデータを暗号化する際に複数に分解し、それぞれを分散して保存する秘密分散方式を採用していることです。もう1つの特長は、PtoPアーキテクチャによるスケールアウトが可能な点で、分散ストレージを構成するすべてのノードが共通の機能を備え、クライアントからのNFS、CIFS、iSCSIによるアクセスを受け付けて処理を行います。

(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/15/izumofs.html

オープンソースソフトウエア、収益化の方法は

米国Andreessen Horowitz社のPeter Levine氏と米国ForgeRock社のDaniel Raskin氏がオープンソースソフトウェアの収益化についての議論をまとめたレポートです。Peter Levine氏が「収益化は難しい」と主張するのに対し、Daniel Raskin氏は「GPLライセンスを利用したオープンソースソフトウエアを収益化しようとしている場合だけだ」と反論しています。さらに「オープンソース界には、すべてが100%フリーでなくてはならないと主張する強硬派の人も確かにいるが、その結果がコモディティ化したソフトウエアにしかならないのであれば、それは間違ったモデルだ」と同氏は言っています。さて、この記事をお読みになったあと、あなたはどちらの意見を支持しますか?

オープンソースソフトウエア、収益化の方法は(上)
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/15/091600071/091600001/
オープンソースソフトウエア、収益化の方法は(中)
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/15/091600071/091600002/
オープンソースソフトウエア、収益化の方法は(下)
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/15/091600071/091600003/

ミラクル・リナックス、大規模システム向け統合監視サーバを発売

ミラクル・リナックス社は10月6日、大規模システム向け統合監視サーバ「MIRACLE ZBX 8220」の提供を開始しました。本製品は、同社の統合監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」のほか、監視サーバ専用にチューニングしたLinuxサーバOSや監視に必要なソフトウェア、クラスタソフトウェアなどをハードウェアにインストールした状態で提供するハードウェア一体型アプライアンスで、導入後すぐに監視設定を開始することができます。ハードウェアに富士通製の最新PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M1」を採用したほか、HAクラスタリングソフトウェア「MIRACLE CLUSTERPRO X」を標準実装しています。

(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2015/10/06/474/

PHPカンファレンス 2015 スペシャルレポート

10月3日に、「PHPカンファレンス 2015」が東京都大田区の産業プラザPiOで開催されました。PHPは今年で20周年を迎えます。当初はPHPの生みの親であるRasmus Lerdorf氏のホビーなツールだったものが、現在では世界中に広まっています。最新版のPHP7が来月リリース予定で、新機能について説明がありました。その中でも一番のポイントは「高速化」で、ベンチマークによればPHP5.6とPHP7.0では劇的に実行処理時間が違うようです。その他にもさまざまな興味深いセッションが行われました。興味のある方は、本レポートをお読みになり、PHPの今を感じてみてはいかがでしょうか?

(参照記事:http://gihyo.jp/news/report/01/phpcon2015/0001

編集後記

今週はノーベル賞の受賞者発表があり、生理学・医学賞と物理学賞で日本人の受賞が発表されました。残念ながら、今年も化学賞の受賞はありませんでしたが、今回の受賞により自然科学3部門で日本の受賞者数は16名になり、英仏独を上回り世界で2番目になりました。
これを機会に若い人たちが自然科学に対して興味が湧き、いわゆる「理科離れ」が少しでも改善されることを願いたいところです。

株式会社日立ソリューションズ
2000年頃より、Linuxビジネスの企画を始め、その後、オープンソース全体の盛り上がりにより、Linuxだけではなく、オープンソース全般の活用を目指したビジネスを推進している。
現在の関心領域は、OpenStackを始めとするクラウド基盤、ビッグデータの処理基盤であるHadoop周辺及びエンタープライズでのオープンソースの活用方法など。
 
株式会社日立ソリューションズ 技術開発本部
オープンソース技術開発センタ 主管技師

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