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米政府機関発OSSを集めたCode.gov公開、FluentdがCNCFの管理プロジェクトに、ほか

2016年11月11日(金)
吉田 行男
米国政府機関で作られたOSSを集めたリポジトリ、Code.govの公開など、OSS関連のトピックをお知らせする。

こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。

米国では、大方の予想を裏切った形で、トランプ氏が次期大統領に選ばれました。米国政府のオープンソースに対する積極的な取り組みに、変化がないことを祈りたいと思います。

今週もOSSに関する注目すべきトピックを取り上げましたので、ゆっくりとご覧下さい。

米政府のオープンソースソフトウェアを1カ所に「Code.gov」が公開

米国政府は、連邦政府機関がカスタマイズして開発したソフトウェアすべてを対象とするリポジトリ「Code.gov」を11月3日に公開しました。「Code.gov」は、オバマ政権が8月に発表した「Federal Source Code」ポリシーに従い、より多くの政府機関にコードのオープンソース化を奨励するものです。これまでのところ、13の政府機関(航空宇宙局:NASA、エネルギー省、財務省など)による50近くのオープンソースプロジェクトが公開されています。今後、政府機関による新しいポリシーの適用が進めば、さらに多くのプロジェクトが同サイト上で公開されることになります。

(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35091700/

データ収集ソフト「Fluentd」が有力OSSの仲間入り、「CNCF」のプロジェクトに

米国Linux Foundationは11月8日、データ収集の「Fluentd」が「Cloud Native Computing Foundation(CNCF)」の管理するプロジェクトになったと発表しました。Fluentdは古橋貞之氏が開発したOSSで、現在は米国Google社や米国Microsoft社のクラウドの中でも使われています。「Fluentd」は古橋氏が所属する米国Treasure Data社のクラウドサービスの中核となっているだけでなく、最近はGoogle社が提供するKubernetesのクラウドサービス「Google Container Engine」におけるコンテナの稼働ログ収集にも使われています。CNCFの公式プロジェクトになることで、FluentdはKubernetes環境におけるログ収集ツールの「標準」としての評価が定まったことになります。

(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110903305/

MS、「Azure Container Service」のエンジンをオープンソース化

米国Microsoft社は11月7日、「Azure Container Service(ACS)」のエンジンである「ACS Engine」をオープンソース化したとブログで発表しました。ACSはMicrosoft Azure上でのコンテナの配備や管理を行うサービスであり、4月に一般提供が開始されています。ACSを利用することで、「Apache Mesos」や「Docker Swarm」を用いたコンテナアプリケーションのオーケストレーションが可能になります。またACSによって、コードを修正することなく、Azureとの間でコンテナワークロードのやり取りも可能になるといわれています。

(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35091763/

トレジャーデータ、総額約2,500万ドルの資金調達 産業革新機構などが新たに出資

米国トレジャーデータ社は11月8日、シリーズC(会社設立以降の事業拡大の状況に応じて行われる第3段階目の投資のこと)ラウンドで総額約2,500万ドルの資金調達が完了したと発表しました。これにより、トレジャーデータがこれまでに調達した合計資金額は、約5,400万ドルになりました。今回、SBIインベストメントと産業革新機構が新規投資家として加わっています。今後、ライブデータマネジメント領域に注力し、日本をはじめとする世界中の事業会社の課題となっているデジタルトランスフォーメーション、特にデジタルマーケティング領域やIoT領域におけるビッグデータの利活用に関して、速やかにソリューションを提供し、新たなビジネスの創出をめざすとしています。

(参照記事:http://japan.cnet.com/marketers/news/35091843/

54%がすでにSparkを使用中 ClouderaがSparkに関する最新調査データを紹介

HadoopベンダーのCloudera株式会社は11月8日、イベント「Cloudera World Tokyo 2016」開催にあわせてメディアラウンドテーブルを開催し、Apache Spark(以下、Spark)に関する最新調査データの発表と、日本におけるClouderaと日本マイクロソフトの協業の発表の2件をアナウンスしました。今回発表されたデータは、Cloudera社がスポンサーとなったTaneja Groupの調査によるもので、回答者のうち、54%がすでにSparkを使用しており、そのうち64%が今後12カ月で利用を拡大したいと回答しています。

(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1028947.html

編集後記

北海道では、記録的に早い大雪になっています。内陸部では30cm以上、函館でも最大14cmで、函館で10cmを超える積雪は25年ぶりだそうです。関東地方でも「木枯らし1号」が吹くなど、本格的な冬の気配がしてきました。年末に向けて、体調管理に十分気をつけてください。

株式会社日立ソリューションズ
2000年頃より、Linuxビジネスの企画を始め、その後、オープンソース全体の盛り上がりにより、Linuxだけではなく、オープンソース全般の活用を目指したビジネスを推進している。
現在の関心領域は、OpenStackを始めとするクラウド基盤、ビッグデータの処理基盤であるHadoop周辺及びエンタープライズでのオープンソースの活用方法など。
 
株式会社日立ソリューションズ 技術開発本部
オープンソース技術開発センタ 主管技師

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