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SQL Server on Linuxをエンタープライズで活用するためのセミナー開催

2018年2月20日(火)
高橋 正和
記事末尾にはスペシャルキャンペーン情報の紹介もあるのでお見逃しなく。

Linux版のエンタープライズ利用で気になる4点に答える

日本ヒューレット・パッカードの小森博之氏(エンタープライズソリューション統括本部 シニアデータベーススペシャリスト)は、「SQL ServerをLinuxで使っても大丈夫な理由」と題して、実運用に向けた検証結果などを紹介した。

日本ヒューレット・パッカードの小森博之氏(エンタープライズソリューション統括本部 シニアデータベーススペシャリスト)

小森氏は冒頭で「Linux版はWindows版と意外と変わらない」とコメント。そのうえで、OSが変わって利用企業が気になる点として、性能、高可用性構成、拡張性、保守を挙げた。

まずは性能について、HPEでの性能検証の結果を紹介。同じハードウェアでWindows版とLinux版の性能を計測し、ほとんど同じ性能だったという。

なお、データベースのベンチマークであるTPC-Hでは、1,000GBカテゴリーのベスト3を、HPEのハードウェア+SQL Serverが独占していることも紹介。中でもトップの結果は永続メモリーを使ってディスクを使っていない構成だと説明した。

Windows版とLinux版の性能比較
永続メモリーによる性能向上

続いて高可用性構成について。Linuxで使われるオープンソースの「Pacemaker」では保守に不安があるという企業に向けて、HPEでは「HPE Serviceguard for Linux」というクラスターソフトウェアを用意していると小森氏は紹介。さらにそれをSQL Server 2017 on Linuxに対応させた「Microsoft SQL Server 2017 Toolkit」を用意し、フェールオーバー構成とAlways On構成の両方に対応したと説明した。

HPE Serviceguard for Linux
Microsoft SQL Server 2017 Toolkit

拡張性については、SQL Serverはスケールアップ型で拡張するようになっていること、特にトランザクション系はスケールアウト型の拡張はできないことを説明。そこで、段階的にスケールアップ型で拡張できるハードウェア「HPE Superdome Flex」を小森氏は紹介した。箱を重ねるようにして、最小4CPUから最大32CPU(896コア)にまで拡張可能。そのためにFlex ASICによってCPUを相互接続するという。なお、LinuxとWindowsをサポートする予定だが、Windowsサポートは遅れているという。

HPE Superdome Flexによるスケールアップ

ここで小森氏は、SQL Server 2017 on Linuxのためのキャンペーンを紹介した。HPE Superdome Flexをベースとしたアプライアンスを特別価格で提供する。プロモーション期間は2018年6月30日まで。

HPEによるキャンペーン

最後に保守について。ミッションクリティカル環境でのLinuxの保守の悩みとして、RHELの保守を受けるには最新マイナーバージョンにする必要があること、障害対応時間、Shift JISサポートなどを小森氏は挙げた。そして、これらをサポートするHPEのミッションクリティカルサービスを紹介した。

HPEのミッションクリティカルサービス

ミッションクリティカルなプラットフォームとしてのRHEL

レッドハット株式会社の平初氏(パートナーソリューションアーキテクト部 シニアソリューションアーキテクト)は、SQL Server 2017 on Linuxを動かすミッションクリティカル向けOSとしてRHELを紹介した。

レッドハット株式会社の平初氏(パートナーソリューションアーキテクト部 シニアソリューションアーキテクト)

冒頭で平氏は、Red HatとMicrosoftのパートナーシップについて、2009年に互いのOSと仮想化の相互運用について合意したことについて触れた。また、2016年にMicrosoftが認定リセラーとしてAzure上でRHELを提供開始したことも紹介した。

平氏は、「RHELは日本では商用Linuxの85%のシェアがある」として、SQL Server 2017 on LinuxがRHELをサポートする意義を語った。SQL Server 2017でサポートされているRHELは7.3および7.4で、6は未サポート。コンテナーでもサポートされる。

SQL Server 2017 on Linuxに最適なインフラとして平氏は、大容量メモリー、長期ライフサイクル、セキュリティの3点を挙げた。

SQL Server 2017 on Linuxに適した大容量メモリー、長期ライフサイクル、セキュリティ

まず大容量メモリーの点では、RHEL 7では24TBまで検証されていて、インメモリーデータベースの需要に耐えうるという。

RHEL 7の大容量メモリーサポート

長期ライフサイクルとしては、基本ライフサイクルで10年間、延長ライフサイクルサポートを適用すると13年というRHELのサポート期間を紹介した。ただし、あくまでメジャーバージョンのリリース時点からの期間なので、最新メジャーバージョンの導入が遅れるとライフサイクルが短くなること、ライフサイクルのフェーズ2〜3になると新規ドライバーが追加されないことなどがあることから、「フェーズ1の中間ぐらいで導入すると、長期ライフサイクルを享受できる」と推奨した。

RHEL 7のライフサイクル

セキュリティとしては、RHELがNIAP Common Criteria認定のEAL4+などを取得していることを説明。さらにRed Hatから提供されるパッケージはパッケージ署名がなされていることや、RHSA(Red Hat Security Advisory)という通知のもとにセキュリティ修正が提供されることなども紹介した。

RHELのセキュリティ認定

また、平氏はインメモリーデータベースの有用性についても触れて「速くなるとバッチ処理がリアルタイム処理になる。試行回数が増やせる」とメリットを説明。そのうえで、テラバイト級のメモリー搭載マシンでは再起動に時間がかかり、12TBメモリー搭載マシンでカーネルダンプをとったら再起動に6時間かかったという例を挙げて、リブートなしでLinuxカーネルにパッチを当てる「ライブパッチ」の重要性を主張した。ライブパッチはPremium契約の顧客が個別にRed Hatに作成を要求する形をとるという。

RHELのライブパッチ

そのほか、ハイエンド(1000万円クラス)のサーバーでメモリーエラーのときにバンク単位でメモリーを無効化するRAS機能や、4大陸に分散したグローバルなサポートなども紹介。さらに、日本ヒューレット・パッカードの講演でも語られた、各メーカー経由で提供されるミッションクリティカル向けの特別サポートについても説明がなされた

RAS機能

SQL Server 2017 on Linuxへの移行のためのキャンペーンとしては、Travis氏の講演でも語られた初年度最大30%割引が改めて紹介された。なお、Azure上のRHELは対象外だという。

Red Hatによるキャンペーン

SQL Server 2017 on Linuxに対応したレプリケーションソフト

インサイトテクノロジーの森田俊哉氏(プロダクトコンサルティング事業部 取締役 事業部長)は、取り扱い製品の一つである「Attunity Replicate」とSQL Server 2017 on Linuxについて解説した。

インサイトテクノロジーの森田俊哉氏(プロダクトコンサルティング事業部 取締役 事業部長)

Attunity社はデータ統合&ビッグデータマネージメントソフトウェアの会社で、MicrosoftやIBM、Oracle、AWSなど各プラットフォームとパートナーシップやOEMなどを結んでいるという。

講演のテーマとなったAttunity Replicateは、そのAttunity社の製品の一つ。異種のデータベースでデータを同期する製品だ。RDBMSのほか、MongoDBやHadoop、クラウド(の各種データベースサービス)なども含む対象の広さが特徴で、「知られているデータベースはだいたい対応している」という。アーキテクチャとしては、エージェント不要の「ゼロフットプリント」を特徴とする。

Attunity Replicateのエージェント不要のアーキテクチャ

レプリケーションの一般的な適用領域として、データ分析のためのデータ連携(リアルタイムレプリケーション)とデータベース移行(データマイグレーション)の2つを森田氏は挙げ、両方についてのAttunity Replicateの使われ方を紹介した。Attunity Replicateの日本国内での案件としては、マイグレーションが多いが、ここ数年はリアルタイムレプリケーションも伸びてきているという。

データマイグレーションとリアルタイムレプリケーションの案件

リアルタイムレプリケーションの事例としては、まず保険のZurich社がメインフレームのDB2などにある世界中のデータをSQL ServerとHadoopにリアルタイムに反映して分析する例を紹介した。また、小松製作所が車両の監視分析「KOMTRAX」で、Oracleに集まったデータをSQL Serverへリアルタイムで同期して分析する例を紹介した。

小松製作所の事例

マイグレーションについては、止められないシステムでミニマムダウンタイムの移行に使われているという。最初に初期コピーをとり、その後の変更はトランザクションログから同期する。

事例としては、大手通信会社が都道府県ごとのデータベースに持っているデータをAttunity Replicateで移行した例を森田氏は紹介し、「こうしたツールを使わないとできないケース」とコメントした。また、自動車会社の事例としては、インターネット見積りシステムをPostgreSQLに移行した例が紹介された。

Attunity Replicateによるミニマムダウンタイムの移行

ここで森田氏は、CentOS上のSQL Server on LinuxにAttunity Replicateでデータをレプリケーションする例をデモした。Webブラウザベースの操作画面にログインし、データベースの接続情報を入力して接続。レプリケーションのタスクをドラッグ&ドロップで定義して、初期コピーを実行してみせた。

デモのシナリオ
Attunity Replicateのデモ

AttunityではMicrosoftとの戦略的パートナーシップを組んでいることも森田氏は紹介した。あらゆるデータベースからのAzureプラットフォームへの移行や、さまざまな大規模データ基盤からMicrosoftのデータ分析基盤への連係などを目的とするという。そのために、Microsoftからガイド文書やツールが提供される。

その一環として「Attunity for Microsoft Migrations」が追加された。Azureへの移行に限定し、移行元は破棄し、1年間のみの限定で、無償で利用できるという。サポートは、オンラインコミュニティによるもののみ。

Microsoft + Attunity STARTEGIC PARTNERSHIP
Attunity for Microsoft Migrations

さらにキャンペーンとして、SQL Server on Linux無償データ移行アセスメントを森田氏は紹介した。SQL Server on Linuxへの移行を検討している企業に先着5社で提供する。

SQL Server on Linux無償データ移行アセスメント

Q&Aに活発な質問が飛ぶ

最後に、日本マイクロソフトの浅野智氏(クラウド&エンタープライズビジネス本部 本部長)が、セミナー全体をまとめた。

日本マイクロソフトの浅野智氏(クラウド&エンタープライズビジネス本部 本部長)

追加の事例としては、キャンペーン会社のポイントラグ社の例が紹介された。2万人のスタッフへの受発注を、AzureのUbuntuの上でSQL Server 2017 on Linuxで管理しているという。

ポイントラグ社の事例

セミナーのあとにはQ&Aの時間が設けられ、受講者から活発な質問が飛んだ。特に、実運用を想定した、移行の条件や詳細な機能の対応などについての質問が多かったのが印象的だった。

Q&Aの模様

フリーランスのライター&編集者。IT系の書籍編集、雑誌編集、Web媒体記者などを経てフリーに。現在、「クラウドWatch」などのWeb媒体や雑誌などに幅広く執筆している。なお、同姓同名の方も多いのでご注意。

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