徹底検証!携帯シミュレーター

2008年10月27日(月)
荒木 稔

auの携帯シミュレーター

 auの携帯サイトのテストが行えるテストシミュレーターは、Openwave Systems社(http://www.openwave.com/us/worldwide/japanese/index.htm)が提供している「Openwave SDK 3.3.1J(http://www.au.kddi.com/ezfactory/tool/up/index.html)」と「Openwave SDK 6.2K(http://www.au.kddi.com/ezfactory/tool/ue/index.html)」になります。auの携帯端末に載っているブラウザは「Openwave Mobile Browser」なので、これらのシミュレーターを利用することができます。

 「Openwave SDK 3.3.1J」はHTMLではなくHDMLを使った携帯サイトのテスト専用ツールで、古い携帯機種のテストをする際に利用するツールです。HTMLやXHTMLを使って表現するWAP2.0に対応した携帯サイトは「Openwave SDK 6.2K」を使ってテストをします。auのWINはWAP2.0になりますので、基本的には「Openwave SDK 6.2K」を利用すれば良いでしょう。

 「Openwave SDK 6.2K」ではauの携帯サイトの絵文字や画面の表示チェックが行えます。また「Openwave SDK 6.2K」はcookieに対応していますので、cookieを使ったサービスのチェックも行うことができます。

 ただし「Openwave SDK 6.2K」ではできないことも多くあります。位置情報が設定できないため、「位置情報に関するテスト」ができなかったり、個体識別情報であるEZ番号(サブスクライバID)も設定できないため、ログインを伴うサイトのチェックなどができません。

 また、「Openwave SDK 6.2K」はauに特化して作られていないこともあり、実際の表示と異なることが多々あります。あくまで確認程度にとどめ、きちんとしたテストはauの携帯端末実機でテストするほかないでしょう。参考程度に使う携帯シミュレーターと言えます。

京都出身。ホテルマンを経て、基幹システムの開発などに従事した後ウェブクリエイターとして独立。利用者にもっと近いサービスを提供したい想いから、携帯を中心とした企画/開発/執筆/講演活動を行う。近著に「PHP×携帯サイト デベロッパーズバイブル」。家族のための携帯サイト「ファミリーモバイル」(http://www.fmob.jp)を立ち上げ現在に至る。memokami:http://memokami.com

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