連載 [第270回] :
  週刊VRウォッチ

Metaがメタバース関連部門の業績を初公開。2021年売上は前年比2倍の約2,500億円、1兆円規模の投資を実行

2022年2月7日(月)
Mogura VR
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先週もVR/ARに関する多くのニュースが報じられました。中でも注目なのは、MetaがVR/ARとメタバース関連部門「Reality Labs」の業績を初公開したニュースでしょう。

発表によれば、Reality Labsの2021年売上は前年比2倍の約2,500億円に対し、損失は約1兆円でした。同社は以前より「VR/ARおよびメタバースに年間1兆円の投資を行う」と宣言しており、莫大な規模の投資を有言実行した形となります。

Meta、メタバース関連部門の業績を初公開 2021年売上は前年比2倍の約2,500億円、1兆円の赤字

Meta(旧Facebook)は、2021年度通期の業績を発表しました。これまでは、広告外収入として窺い知ることしかできませんでしたが、今回の決算発表から明確にVR/AR部門であるReality Labsの業績が公開されるようになりました。Reality Labsの通期売上は、2020年通期と比べると約99%の増収となりました。2019年から2020年は127%の増収となっており、毎年2倍となる急成長を見せています。

黒字が拡大したMeta全体の業績と対照的に、Reality Labsでは赤字幅が拡大しています。CEOのマーク・ザッカーバーグは、メタバース構築に年間1兆円の投資を行っていくと公言していましたが、まさにその規模の莫大な投資を加速させながら行っていることが読み取れます。

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Meta、メタバース関連部門の業績を初公開 2021年売上は前年比2倍の約2,500億円、1兆円の赤字
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2021年第4四半期はVR/ARへの投資が過去最多に メタバース以外の要因も

スタートアップの資金調達のデータベースであるCrunchbaseによると、2021年の第4四半期のVR/AR分野への投資資金は過去最多の約2,180億円に達したことが判明しました。2021年10月末にフェイスブックがメタに社名を変更したことで、メタバースの概念の一翼を担うバーチャル世界・拡張世界に対する投資家の関心が再び高まっていると見られています。

その一方、業界関係者は「VRのベンチャー資金増加の原因をキャッチーな言葉である『メタバース』に求めるのは簡単で便利ですが、この分野への新たな関心はもっと深いところにある」とコメントしています。

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GoogleがFoxconn子会社のメタバース関連ファンドに約454億円を投資

台湾の鴻海科技集団(Foxconn Technology Group)の子会社である樺漢科技(Ennoconn)は、Googleから約454億円の投資を受けたことを発表しました。両社は、メタバース・プラットフォームに向けたソフトとハードの統合を目指すとのこと。

FoxconnはこれまでにもGoogle関連ではスマートフォン「Pixel」シリーズやサーバー向け部品を製造していました。アナリストらは今回の投資について、両社が連携を深め、メタバース分野でともにイノベーションを起こす計画であることを意味すると解釈しています。

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GoogleがFoxconn子会社のメタバース関連ファンドに約454億円を投資
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MRデバイス「Magic Leap 2」のスペックが一部明らかに。独自OSを廃止しAndroidメインに移行

Magic Leap社が開発中の次世代MRデバイス、「Magic Leap 2」のスペックが一部判明しました。重量は248gと前世代機より約20%軽量化し、OSを独自OSからAndroidOSに変更します。アイトラッキングや視野角の縦方向への強化に加え、新たに動的調光機能(Dynamic Dimmingを搭載しています。現実世界の光の通過率を調整することで、ARデバイスの性質上黒色を表示できない問題を克服。屋外でも暗い部屋の中でオブジェクトを視認することが可能としています。

現時点では発売日などは明らかにされていませんが、医療・製造・軍事といった企業パートナー向けに早期アクセスプログラムがスタートしています。

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MRデバイス「Magic Leap 2」のスペックが一部明らかに。独自OSを廃止しAndroidメインに移行
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