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iPhone6s「3D Touch」の今後ーAppleは開発者の”独創的なアイデア”を必要としていない?

2015年11月4日(水)
ReadWrite Japan

Appleが開発者に求めていることとは?

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3D Touchを活用してiPhoneを”はかり”にー”Gravity”というアプリ

Blackboxの開発者であるRyan McLeod氏は、iPhone6 、6s plusに搭載された3D Touchで独創的なアプリを開発した。それは”Gravity”という重量計測アプリで、スプーンの上にある小さな物の重さを測るのに、加圧のみで計測することを可能にしたものだ。

出展:Turning the iPhone 6s Into a Digital Scale

App Storeコンセプトに相応しくない」ーAppleは“Gravity”の申請を拒否

残念ながら、Appleはこのアイデアに賛同しなかった。McLeod氏のアプリの申請は拒否されたのだ。その理由は、「重量計測アプリというコンセプトはApp Storeに相応しくない」というものだった。この出来事から推察すると、Appleが開発者に伝えたいメッセージは以下のようなものだ。

「できるだけ早く、3D Touchを活かしたアプリが欲しいと思っているが、独創的すぎるアイデアは今は必要ない」

参考記事:アップルがグーグル検索に代わる機能、PeekとPopを発表

マクラウド氏は当初、このアプリが拒否されたのは不正に開発したものと勘違いされたのではないかと考えた。そのためGravityの操作方法を示すデモビデオを使ってアピールしたり、Appleの担当者に電話で連絡をして訴えたりした。しかし決定が覆ることはなかった。GravityというアプリはApple Storeに敗北したと言える。

Appleが反対したのは、「ユーザーが相応しくない使用をする懸念があると捉えられてしまったためではないか?」とMcLeod氏は考えている。それとも画面が損傷する可能性の問題かもしれない(ただしこのアプリは重いものをのせることについて警告を出している)。その他の可能性としては、APIで間違った使用をしていると思われた点がある。彼はこれについて次のような発言をしている。「GravityはAPIと3D Touchセンサーを変わった方法で使用しています。」

理由は何であれ、Appleが3D Touchの使用で慎重なアプローチをとったのは残念だが、ただし特に驚くほどではない。もしあなたが独創的なアイデアを持っているのであれば、多大な時間と労力を注ぎ込む前にクパチーノにある企業(Apple)の有力者に改めて確認しておくのがよいだろう。

Appleは「3D Touch」の今後の革新的な活用方法を見いだせるか

Gravity app 2 (Source: Ryan McLeod)

3D Touchは、従来型モデルとiPhone 6S、iPhone 6S Plusを差別化する中心的な新機能の1つ。できたばかりの技術であり、Apple Watchのディスプレイや新型MacBookのトラックパッドにも同じような機能を兼ね備えている。この機能を使えば、ユーザーは強く押すことでメニューや追加オプションにアクセスできる。

この機能は概して言えばコンピュータで使用される右クリックのようなもので、追加メニューやショートカットを出すことができる。おそらくはコアな機能とはならないため、必要なハードウェアを備えていない旧式iPhoneを捨ててしまうことなく開発者は3D Touchをサポートできるだろう。

Appleにしてみれば、無料アプリの提供でほとんど無名の企業がOSの内部構造に全面的にアクセスすることで、Gravity が意図しない使用法を用いて3D Touchを「ハイジャック」してしまう可能性があると映ったのだ。

開発者の”独創的なアイデア”はAndroid上で幸運を手にするだろう

今回のような件はあまり起こってほしくないものだ。デジタルスケールのようなものは実際、3D Touchで何ができるかを示しているのであり、他の開発者たちも同様に何か面白いアイデアを持っているかもしれない。

マクラウド氏によるMediumへの投稿は、指を使うことなく3D Touchの機能を活用するという面白いものだ。何度か試行したのち、3D Touchを起動させるのに必要な「伝導性・容量性があり、曲線になっている」物体であるスプーンの上にモノをのせるというアイデアを発見した。

しかし彼らはまだ希望を捨てたわけではない。

「高品質アプリのラインナップ維持のためにAppleの決定には敬意を表します。そして他の開発者から3D Touchの独創的な活用方法が出てくるのを楽しみにしています。またいつの日か、GravityがApp Storeにて誰でもダウンロードできるようになって、携帯電話でそのようなことができるのかと思われるような厳選アプリの1つとしてユーザーのポケットに忍び込ませておくものになってくれればとも思っています」と彼はコメントした。

おそらく彼は、独創的で自由なアイデアを好むAndroid上で幸運を手にするだろう。

Images courtesy of Ryan McLeod 

ReadWrite Japan編集部
[原文]

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