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IoTセキュリティ市場を盛り上げるのは「公益事業」である

2016年6月21日(火)
ReadWrite Japan

現在、様々な分野で急成長を続けるIoTシステムをハッカーの脅威から守るための取り組みが、急ピッチで進められている。最近の研究によれば、なかでも公共事業においての取り組みが活発化しており、2016~2020年までにIoTセキュリティ市場において55%の成長が見込まれている。

MarketResearchReports.bizが発表した「2016~2020年の世界的なIoTセキュリティ市場」と題されたレポートでは、自動車やヘルスケア、そして特に公共事業といったエンドユーザー向け業界が市場を牽引すると述べられている。これらすべてを合わせた2016~2020年の間の年間成長率は、55.01%になると予測している。

「2020年に向けての4年間、公共事業部門の市場での需要は高まり、IoTセキュリティソリューションでの普及率は、過去最高レベルとなるだろう。公共事業向けのガス、水道、電気、燃料などの管理システムでIoTが活用されることにより、スマートメーターの導入が進み、市場の成長に大きく寄与することになる」とレポートは述べている。

また、Gartnerの最新の調査結果においても、IoTセキュリティの成長について似通った予測がされている。Gartnerの予想では、世界中のIoTセキュリティへの支出は今年中に24%にあたる3億4800万ドル、2018年には5億4700万ドルに達し、2020年には8億4100万ドルになるという。

成長を後押しするセンサー技術、だがそこにはセキュリティの懸念も

このレポートによると、近年のセンサー技術の発展は、世界的なIoTセキュリティ市場の成長を推進し、将来的なIoTセキュリティの普及に寄与するものだと見ている。

「だが、IoTセキュリティソリューションを所有するコストの高さは、2016〜2020年の市場の成長にとってマイナス要素となるだろう。統合されたセキュリティソリューションの登場が、市場の新しい道を切り開くことになる」とレポートには書かれている。

このレポートには、世界中のIoTセキュリティ市場における主要ベンダーの多くが取り上げられており、そこには、米国・ヨーロッパ・中東・アフリカ・アジア太平洋地域が含まれている。

参照:Nokia, NetComm Wireless, Palo, Alto Networks, Cisco Systems, Intel, Broadcom, Sierra Wireless, Secure, Crossing, Systech Solutions, Sophos, IBM, Gemalto, Kore Wireless, Numerex, Rockwell Automation, Symantec, Infineon Technologies, Axeda, Machine Cloud, Fortinet, Eurotech, Tofino, Ventus Wireless, Digi, International, Ericsson, Telit

(ReadWrite Japan編集部)

ReadWrite Japan編集部
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