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| 実行速度と処理速度 | ||||||||||
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次にFlex 2で開発したアプリケーションの実行速度とFlex 2のコンパイル処理速度について考えてみましょう。 |
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| Flexアプリ(実行環境)は重いか | ||||||||||
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Webサイト上のユーザの評価に、Flex 2で作ったアプリケーションは「少し古いPCだと動作が重い」というものがありました。リッチなインターフェースで画面の動きが多いと、動作が重くなるのは仕方がないことだと思いますが、利用ユーザの環境を考えて使いどころを工夫する必要もあるでしょう。 ちなみに、筆者のWindows XPのノートPC(CPU:1.40GHz、メモリ:504MB RAM)で、Flex 2で作られたサンプルアプリケーション(フォトアルバムやいくつかのゲーム)を操作してみましたが、ストレスを感じることはありません。このことからある程度の性能があれば、それほど意識することはないといえるでしょう。 |
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| Java製のmxmlcコンパイラは重いか | ||||||||||
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第3回でサンプルのコンパイルに大変時間がかかったという話を紹介しました。Flex 2のコンパイラmxmlcはJava製です。そのため、一般的なC言語などのネイティブなコンパイラと比較すると、初回の実行時などに若干のストレスを感じます。 しかし、筆者がいくつか小さなプログラムを作ってみた限りでは、それほどストレスを感じることなくコンパイルすることができました。ただし、大きなプロジェクトをコンパイルする時には時間がかかることが予想されます。 コンパイル処理速度の課題に対しては、Flashファイルの中から別のFlashファイルを読み込んで表示するなど、適切な単位でクラスやFlashファイルを分割することで解決できるでしょう。 逆に、コンパイラがJavaでできているということは、Javaの謳い文句の「Write Once, Run Anywhere(一度書けば、どの環境でも動く)」の通り、WindowsやMacintosh、Linuxと多くの環境で実行することができるので、大きなメリットといえます。 |
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| ドキュメントの充実待ち? | ||||||||||
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効率的な学習や開発をはじめる上で役立つのがサンプル集やTips集です。 Flashではサンプル集やTips集のような本が多く出版されていますが、Flex 2やActionScript 3.0に対応しているものは、まだまだ少ないのが現状です。 しかし、すでにWebサイト上の開発者ブログなどでTipsが公開されていますし、これから多くのサンプル集が揃ってくるでしょう。 Flex 2はまったく新しい技術ではなくFlashを基盤にした技術です。よってこれまでFlash開発で培ったノウハウも十分活かすことができるでしょう。これまでのサンプル集のFlex(ActionScript 3.0)対応版などが出るのも遠くないと思われますので、ドキュメントの充実は徐々に解決されていくのではないでしょうか。 |
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| 既存のFlash開発者が直面する問題 | ||||||||||
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本連載では、Flex 2はデザイナー向きではなく、プログラマに向けた製品だと紹介してきました。Flashのオーサリング環境では、比較的自由にスクリプトを書くことができますが、Flex 2のActionScript 3.0ではクラスベースでプログラムを書かねばならず、変数を利用するのにも、型の宣言を行わないと警告が表示されます。このことからFlex 2では、Flashオーサリングツールのように気軽にスクリプトを書くのは難しいこともあるでしょう。 また、Flashはこれまでも劇的にスクリプト言語の仕様を変更してきましたが、今回ActionScript 2.0から3.0に変更したことも大きな影響があります。言語仕様としては、それほど大きな変更はありませんが、オブジェクトの構造がガラっと変わりました。覚え直すことも少なくないと思います。 ただ、この変更に関しては覚え直すのが面倒と感じるのと同時に、可能性が広がって嬉しいと感じる開発者は多いはずです。型チェックの機構が強化され、Flash固有の機能がクラスベースで使えるようになり、コンパイラも強力になりました。スクリプト中心で使ってきた開発者には嬉しい限りです。 それから、Flex 2のコンパイラmxmlcでは、純粋なActionScript 3.0クラスからFlashファイルを生成することもできます。今まで、クラスベースでFlashを書いていた開発者は、これまでとほぼ同じ手順で作業できます。 |
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