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| はじめに | ||||||||||||||||||
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今回はRuby on Rails(以下、Rails)を用いてAjaxアプリケーションを作成します。まずはAjaxについて、簡単におさらいしましょう。 |
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| Ajaxの隆盛 | ||||||||||||||||||
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ご存知の通りここ1年余りAjaxは多くのメディアで取り上げられ、注目が集まっています。Ajaxは「Asynchronous JavaScript + XML」の略称で、その名の通りXMLとJavaScriptを用いた非同期通信技術のことです。 Ajaxを用いることでサーバアクセスをバックグラウンド化することができ、シングルページでアプリケーションを作成することができます。「サーバアクセス=画面全体更新」であった従来のWebシステムに比べて、効率的でユーザビリティの高いシステムを実現する手法として注目されています。 また現在ではXMLの利用や通信の発生がなくても、JavaScriptを用いてリッチなUIを実現していればAjaxと呼ばれるようになりつつあります。AjaxはRIA(Rich Internet Application)、つまりはリッチクライアント技術の一種であると捉えられつつあるのです。 |
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| Ajax普及の理由 | ||||||||||||||||||
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FlashやEclipse RCPなどが乱立しているRIA技術の中で、Ajaxの知名度が高まっている理由として、表1に示すような複数の要素が相乗的に効果をあげた結果といえるでしょう。
表1:Ajaxの特徴 特に「旧来の技術の上に成り立っている」という理由が大きく、少し掘り下げて考えてみると表2のような効果が見えてきます。
表2:「旧来の技術」が普及を促進した理由 イノベーション(まだ普及していない新しい商品や技術など)が普及していく過程では、アーリーマジョリティ(比較的慎重で追随的な採用行動を行うユーザ)をいかに取り込むかが重要なポイントであるといわれています。 RIAというイノベーションにおいては、Ajaxの「旧来の技術の上に成り立つ」という特徴がアーリーマジョリティの取り込みに一役買っており、普及に結びついているといえるのではないでしょうか。 |
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| RailsのAjaxサポート | ||||||||||||||||||
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本来、RailsとAjaxに直接の関係はありません。しかしRailsとAjaxの出現したタイミングが近かったこともあり、デフォルトの設定でAjax対応のライブラリが同梱されています。そしてこれまで解説してきたのと同様に、Railsを用いればAjaxは驚くほど少ないコードで構築できるのです。 Railsは「prototype.js」「script aculo.us」というJavaScriptのAjaxライブラリを同梱しています。これらのライブラリのヘルパーメソッドによって表3に示すようなAjax処理を実現します。
表3:Railsで実装可能なAjax処理の例
Ajaxに関する詳しい内容については、連載「Ajaxが開く未来」を参照してください。
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