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| ソフトはフリーにしながら | ||||||||||
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ブランドを販売する「魔法のお鍋」の中では、ソフトやハードの信頼性や接続性を確認するために開発されたOSSを、このモデルに分類しているようだ。だが、知識が不足しており、どうも具体的な理解に至らない。 それで、少し勝手な解釈をしてみた。結局、オープンソースの普及のために、多くのビジネスモデルを考えだせればよいのだから。 ブランドを定着させるための広告や、オープンソースを広告媒体として使うモデルはどうだろうか。 ソフト開発を生業とする企業なら、優秀なオープンソースをいくつも育てているという事実は、とても良い宣伝になるだろう。そうでなくとも、ライセンス記述に広告文や自社サイトへのリンクを入れ、「削除ご遠慮下さい」の宣言をしておけば、オープンソースの発展と共にブランドも広がっていく。 もっと単純なやり方では、オープンソースのコミュニティを寄付などによって支援する方法もある。そのコミュニティの作り出すOSSを自社で有効に使えれば、一石二鳥だ。 |
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| ソフトはフリー、販売するのはコンテンツ | ||||||||||
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レイモンドは、「ソフトはフリーにしながらブランドを販売する」と「ソフトはフリー、販売するのはコンテンツ」のモデルには実例がないといっているが、見方を変えると、そうでもないような気がする。「ブランドを売る」をちょっと読み替えて「広告する」にした場合の話だ。 現在流通しているフリーウェアの多くは、この方法でスポンサーを集めている。無料で便利なソフトを作り配布し、それに乗せて広告を流すのは一般的な方法だ。専用ブラウザソフトを配布し、小説や映像、音楽を配信するビジネスも増えている。 このフリーウェアをオープンソースにしても、同様のビジネスが展開できるだろうし、そうした方が発展性の面で面白さがあるのではないだろうか。 以上、OSSがビジネス、しかもIT関連企業のみならずユーザ企業にとっても、大きなビジネスチャンスや企業戦略につながる例を紹介してきた。 もちろん、これはあくまでモデルに過ぎない。次回、これらのモデルを実際の企業活動に落とし込む際の注意点を解説する。
参考文献・Webサイト
『オープンソースワールド』 :川崎和哉著、翔泳社刊(1999) 「伽藍とバザール」「ノウアスフィアの開墾」「魔法のお鍋」がこの本で読める。レイモンドの3部作は、下記のWebからも閲覧可能。 http://cruel.org/freeware/cathedral.html http://cruel.org//freeware/noosphere.html http://cruel.org/freeware/magicpot.html 『ビジネス・ケースブック3』 :『一橋ビジネスレビュー』編集部、東洋経済新報社刊(2004) 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』 :山田真哉著、光文社刊(2005) 『オープンソースじゃなきゃ駄目』 :湯澤一比古著、イデア出版局刊(2005) |
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