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| テスト結果 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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前章で説明したとおり、ESX Serverを稼動する2台のPowerEdge 1855サーバ上で、計20台のVMを実行し、VMotionイベントを発生させない場合と発生させた場合で性能を測定しました。 最初のテスト結果(図3の青いグラフ)を見ると、各VM上のSQL Server 2000データベースは1分あたり50件の注文を処理しており、合計処理数は平均999.3件/分(OPM)となっています。このときのデータベース・ワークロードは、ESX ServerホストのCPU利用率が55〜60%に収まる程度の負荷としました。 これは、エンタープライズの典型的な仮想ホスト運用を想定しています。次に同じワークロードを使って、VMの移動をテストしました。表5に示すとおり、2台のESX Serverホスト間でVMを無作為に移動させ、その移動数を徐々に増やしていきます。各サーバで処理量のバランスを大まかに保つため、ブレード1から2に移動したら、次は、ブレード2から1に移動するという順番で実行しました。
表5:テスト結果 2回目のテスト結果は、図3のピンクのグラフで示しています。最初のうちはごくわずかな低下が見られましたが(967OPM)、じきに処理数が上がり、VMotionを実行しないときの性能(985OPM)に肉薄しています。 その後、移動VM数が増えても同レベルを保ち、20回のVMotionイベントを発生させる最後の10分間が終わるまで性能を維持することができました。さらに、VMotionイベントの処理時間(黄色いひし形)を見ると、VMotionイベントの発生頻度が増えても、処理時間はほとんど変らないことがわかります。 図4には、ESX ServerのCPU利用率を示しました。VMotionの負荷が増えるに従い利用率も若干増え、約65%に到達しています。VMotionイベントの発生タイミングは、緑色の三角を見るとわかります。 |
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| まとめ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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VMware ESX ServerのVMotionは、ESX Serverホスト上のVMを稼動させたまま別のホストに移動できる強力な機能です。高可用性のサポート、負荷分散、定期メンテナンスなど、さまざまな用途に活躍します。 Dell PowerEdge 1855ブレードサーバでサーバファームを構築するときは、VMとVMotionで1つのEthernetコントローラを共有する構成方法が考えられます。この場合、ネットワーク・トラフィックの過密化が心配されましたが、今回のテストから、VMotionが問題なく利用できることがわかりました。本テスト結果が示すとおり、VMotionイベントがごく頻繁に発生しても(10分間に計20台のVMを移動)、VM上で稼動するアプリケーションに大きな性能低下は見られませんでした。 |
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