第2回:3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」 (3/4)

改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編

第2回:3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」

著者:日本ヒューレットパッカード  古賀 政純   006/12/12
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FTPサーバのまとめ

   FTPサーバはクライアントに対してFTPサービスを提供するもので、Red Hat Enterprise Linux 4では比較的セキュアなvsftpdが標準となっています。ファイル送受信時にLAN上を平文で流れるため、パケットの中身が簡単にクラックされる恐れがあり、最近ではあまり利用されない傾向にあります。FTPよりもセキュアなSSHなどを利用することをお勧めします。

   FTPサーバに接続するクライアントとしては、Red Hat Enterprise Linux 4はもちろんWindowsやMac OS Xなどが利用できます。WindowsではフリーウェアのFTPクライアントを使うケースが多いのですが、Red Hat Enterprise Linux 4では標準添付されているftpコマンドやlftpコマンドで接続します。

   このほか、ブレードサーバなどOS起動前のプリブート環境でインストーラを配布するために使われる「TFTPサーバ」もあります。これは認証のないFTPサーバで、クライアント側がPXEブートした場合にハードウェア設定用のDOS起動ディスクのイメージファイルやRed Hat Enterprise Linuxのインストーラ、ミニカーネルなどを提供します。TFTPサーバからダウンロードを行って、クライアント側のハードウェア設定やインストール、イメージバックアップ/リストアを行うのが一般的です。

   なおダウンロードする側のTFTPクライアントは、クライアント側のユーザの操作はあまり必要ありません。通常、TFTPクライアントはTFTPサーバからバッチファイルやインストーラをダウンロードし、デプロイメントソフトウェアによって自動的に処理を行うことが一般的です。通常、TFTPクライアントはTFTPサーバからバッチファイルやインストーラをダウンロードし、自動的に処理が行われます。


Sambaファイルサーバについて

   SambaサーバはSMBプロトコルを実装し、クライアントに対してWindowsのファイル共有やプリンタサーバ機能を提供します。クライアントとなるWindowsマシンは通常のファイル操作でRed Hat Enterprise Linux 4のSambaサーバで公開されるフォルダやファイルを扱えるので、利便性の高さから広く利用されています。

   Sambaサーバは、NFSサーバと同様にクライアントに対して特定のディレクトリを提供します。同時に共有資源にアクセスするためのユーザ認証を行うことができます。ただしこの認証情報はRed Hat Enterprise Linux 4が保持している/etc/passwdのものではなく、Sambaサーバ専用のものを利用します。ユーザの認証方法としては、smbpasswdを使用します。

   smbpasswdコマンドを利用してSambaユーザを作成するには、次のように作業します。

   まずユーザごとに/etc/passwd認証を行うLinuxユーザを作成します。

# useradd koga ← Sambaユーザに対応したLinuxユーザの作成
# useradd tanaka ← Sambaユーザに対応したLinuxユーザの作成
# useradd matsuda ← Sambaユーザに対応したLinuxユーザの作成

   そしてユーザごとにSambaユーザを割り当て、さらにSamba用のパスワードを設定します。

# smbpasswd -a koga ← Sambaユーザのパスワード設定
# smbpasswd -a tanaka ← Sambaユーザのパスワード設定
# smbpasswd -a matsuda ← Sambaユーザのパスワード設定

   各Sambaユーザのパスワードは/etc/samba/smbpasswdファイルに登録されます。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


INDEX
第2回:3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」
 UNIX/Linuxクライアント向けのNFSサーバ
 FTPサーバ「vsftp」について
FTPサーバのまとめ
 共有資源へのアクセス制限
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
第1回Webサーバの基本「Apache」
第2回3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」
第3回IPアドレスを管理する「DHCPサーバ」と通信の橋渡し「NATルータ」
第4回NATサーバに必要なファイアウォール設定とデータベースサーバ、メールサーバ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - 管理ツール編
第1回現実路線のサーバ管理ソフトウェア
第2回手軽なWeb管理ツールと強力な専用ツール
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編
第1回ブレードサーバとLinux
第2回HAクラスタとバックアップ
第3回データレプリケーションとWebサーバの構築の基本
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - インストール編
第1回Red Hat Enterprise Linuxの概要
第2回インストールの方法とサポート状況の確認
第3回インストールとNICの設定
第4回インストール後に行う設定
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 管理編
第1回外部ストレージの設定と運用について
第2回RHEL4におけるユーザ管理
第3回RHEL4におけるシステム管理とSIMについて
第4回RHEL4におけるOSのチューニング
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - バックアップ編
第1回オープンソースMondo Rescueによるバックアップ手法
第2回NetVault for Linuxを使ったバックアップ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - クラスタ編
第1回LinuxでもHAクラスタ
第2回Serviceguard for Linuxでクラスタ環境の管理

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