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差分バックアップ
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指定されたディレクトリやファイルの中で、前回のフルバックアップ以降に、追加および更新されたデータをバックアップします。Linuxのコマンド等では、dumpを使用することで実行可能です。
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- 長所
- フルバックアップを基準にして、追加変更されたファイルをバックアップするため、フルバックアップよりも取得量が少なくなります。フルリストア時は、最大でもフルバックアップと最新の差分バックアップの2つのデータがあればリストアが可能なため、増分バックアップよりも時間の短縮になる。
- 短所
- 常にフルバックアップを基準にして、追加変更を取得するため変更部分のバックアップ量が増大する。
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増分バックアップ
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指定されたディレクトリやファイルの内、フルバックアップや差分バックアップを問わず前回のバックアップからの変更追加分のみをバックアップします。
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- 長所
- 日々の変更分だけバックアップを行うため、最もバックアップ量が少ない。
- 短所
- リストア時に使用するテープ本数が多くなり、リストア時に時間がかかることがある。
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統合(コンソリデート)バックアップ
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今までの3種類のバックアップを用いることで、ほとんどのケースに対応できるような気がすると思います。しかし、実際にはバックアップ・クライアントのデータ量は増え、週に一度のフルバックアップがままならない環境もでてきます。
そこで考えられたのが統合バックアップです。フルバックアップと差分バックアップのデータにより、最新の状態にリストアできるということは、そのバックアップデータから最新の状態を作り出すべくデータをテープから読み出し、そのまま異なるメディアに書き込みすれば、「これこそが最新のバックアップデータ」ということが出来ます。その作業をバックアップ・サーバ内で実行することにより、クライアントからのバックアップを永遠に差分(増分)のみにすることも可能になります。
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- 長所
- 差分/増分バックアップの短所である、リストア時に複数巻のテープを使用することによる時間の問題について解決することができる。特に、バックアップ・クライアントからのバックアップに活用すると、バックアップの為のネットワーク・トラフィックを減少させ、効果が発揮できる。
- 短所
- すべてのバックアップ統合を、バックアップとは異なるジョブとしてアックアップ・サーバ内で行う必要があり、ジョブ作成の考慮が必要。
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注:
なお、統合バックアップ機能は、メーカーによって合成バックアップと呼ばれることもあります。バックアップ・ソフトの種類によってはこの機能をサポートしていません。なお、NetVaultの場合には基本機能となっています。
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著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社 青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。
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