|
|
前のページ 1 2 3 4
|
|
プロジェクト完了手続きプロセス
|
PMBOKのプロジェクト完了手続きでは、「プロジェクト完了記録」というものがアウトプットとして定義されています。PYRAMIDでは、これに相当するドキュメントテンプレートとして図4のような「プロジェクト完了報告書」を用意しています。弊社では、プロジェクト終了時にレビューを開催し、その結果を「プロジェクト完了報告書」にまとめて提出するルールとしています。このような完了報告書を書くのは、主に次の3点を目的としています。
|
- 成果の報告
- プロジェクトの反省
- 次への課題、問題点洗出し
|
これは、連載第1回で説明したPDCAサイクル(リンク)のAction(改善)工程に相当する作業です。全てのプロジェクトにおいて、流れ解散ではなく完了レビューを実施することにより、メンバーのスキルアップやPYRAMID自体の機能改善が実現するのです。
|
図4:プロジェクト完了報告書のテンプレート (画像をクリックするとEXCELファイルをダウンロードできます。/21KB)
|
まとめ
|
コミュニケーション管理は、プロジェクトが成功するために最も重要なコミュニケーションをスムーズにするための重要な管理エリアです。実際、優秀なプロジェクトリーダの多くは、コミュニケーションにかなりの労力と時間を費やします。コミュニケーション管理は、ヒューマンスキルの占める割合の大きな項目ですが、同時にツールの効果も大きなエリアです。
リーダおよびメンバーのコミュニケーションスキル・アップとツールの活用の両面で、コミュニケーション力アップを実現してください。
|
「コミュニケーション管理」
- プロジェクト失敗要因の多くに、コミュニケーション不足があげられる。
- プロジェクトのスタート時には、ステークホルダーを明らかにした上で、コミュニケーション計画を作成する。
- Q&A管理や変更管理など、有効なツールが使える場合は積極的に利用する。
- プロジェクト終了時には、「プロジェクト完了報告書」を作成し、次のプロジェクトに生かす。
|
|
前のページ 1 2 3 4
|
|
|
|
著者プロフィール
株式会社システムインテグレータ 梅田 弘之
東芝、住商情報システムを経て1995年にシステムインテグレータ社を設立。
常駐・派遣主体の労働集約的な日本のソフトウェア業の中で、創造性にこだわってパッケージビジネスを行っている。
国際競争力のない日本のIT産業が、ここから巻き返しを図るための切り札は「プロジェクト管理」だと信じ、実践的なプロジェクト管理手法「PYRAMID」を自社開発している。
|
|
|
|