実践!仮想化技術「Xen」の活用方法
複数の仮想サーバを効率よく配備
複数の仮想サーバを効率よく配備
実際に仮想サーバでテスト環境を構築します。非常に簡単で、Aさんもびっくりしました。

図2:マスターイメージからの配備
- 具体的に、どうすればいいのですか?
- あらかじめOSの基本的な部分をインストールしたマスターイメージを作っておいて、それをコピーして、各サーバのディスクイメージにすればいいのさ(図2)。
- システムバックアップしたものを複数のサーバにリストア戻すような感じですね。ブレードサーバでやったことがあります。
- そう。同じようなことをXenの管理OSから行うのさ。バックアップソフトも不要で、cpコマンドでディレクトリごとコピーしてDomain-Uの設定ファイルを書き換えるだけ。
- それはお手軽ですね。もう少し早く教えてほしかったです。早く知っていれば先月あんなに残業しなくてよかったたのに…。
- 簡単だけど、ポイントがあるんだ。
OSのインストールイメージもテンプレート化しておいて、必要台数分コピーすればインストールにかかる時間も軽減されます。最新のパッケージへアップデートする時間も軽減できます。
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この記事の筆者
サービス事業統括本部 ソリューション・アーキテクト部
ソリューションアーキテクト&クラウドエバンジェリスト
商社系システムインテグレーター、外資系ハードウェアベンダーを経て、現在、レッドハット株式会社にてクラウドエバンジェリストとして活躍。2006年に仮想化友の会を結成し、日本における仮想化技術の普及推進に貢献した。
主な著書に「KVM徹底入門」(翔泳社)、「Xen徹底入門」(翔泳社)、「100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著」(翔泳社)、「Red Hat Enterprise Linux 7がやってきた」(日経ITpro)がある。
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